知事への提案[令和4年度 県民生活・環境]

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  令和4年度(2022年度)にお寄せいただいた「知事への提案」のうち、「県民生活・環境」に分類されるものを紹介しています。
 ご提案の内容については、趣旨が変わらない範囲で要約することがあります。

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目次

犬猫の保護について

意見・提案
内容等

 大石知事の政策に掲げてある「離島振興」、「動物殺処分0」の取り組みについてのご提案です。
 長崎県は殺処分率全国ワースト1、そして、壱岐市は長崎県で殺処分件数ワースト1の自治体です。県内の殺処分件数の50%が壱岐市ですので、壱岐市を重点的に改善できれば、全国ワースト1脱却は容易に達成できると考えております。もし、「殺処分の島」というレッテルを張られてしまえば、壱岐市のみならず、長崎県のイメージダウンは計り知れず、観光等様々な面で長崎の経済にも悪影響を及ぼします。逆に、「犬猫が幸せに暮らせる県」となれば、移住者の増加やペットを連れた観光客の増大等の経済効果が生まれると考えます。

受付日:2022年5月25日 [県内 40代]

県の回答

【回答課:生活衛生課】
 本県は犬猫の殺処分数が全国的にも多く、この数を減少させるために、今まで以上に取組を強化していく必要があると認識いたしております。具体的には、「引き取られる動物を減らす」「譲渡される動物を増やす」の2つの方向から取組を進めることにより、殺処分数を減少させることに努めているところです。
 壱岐市は、犬の殺処分数が多く、その多くが野犬の子犬が占めています。県としては、その殺処分数を減らすため、昨年度より壱岐市内で引き取られた野犬の子犬を、大村の動物管理所に移送し譲渡につなげる取り組みを行っており、令和3年度は63頭の子犬を譲渡することができました。
 今後も、壱岐市とも連携し、県民の皆様に対して広く動物愛護に関する啓発と適正飼養管理についての周知を行いながら、動物愛護管理行政の推進に努めてまいりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。

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「猫殺処分ゼロの県」を目指すことについて

意見・提案
内容等

 長崎県は日本一犬猫の殺処分数が多いとのことですが、これは「日本一命を粗末にしている県」である証拠で恥ずかしく感じます。これを機会に「猫殺処分ゼロの県」を目指すことを提案します。
 動物管理愛護センターでは定期的に譲渡会を実施するなど努力をなさっていることは認めますが、残念ながら殺される犬猫は減っていません。私は、「引き取り手を探して殺処分数を減らす」のではなく、猫については、まず、「殺処分をしないことを原則とする」ことから始めることが良いと思います。つまり、里親が見つからずセンターで飼育を続けられない猫は全数を「地域猫」にするのです。
 具体的には、
(1)従来殺処分されていた猫を、全て、県の予算で不妊手術と個体識別用マイクロチップ挿入を受けさせた上で、さくら猫(地域猫)として、その猫が保護された地域に戻す(所有者を地域の町内会としてマイクロチップの登録をしておく)。
(2)地域猫の世話を各町内会に委託して、「餌やり」と「トイレの世話」をしてもらう。
(3)各町内会は、その地域で世話をしている猫の写真とマイクロチップの識別コードとを記載したリストを定期的に県に提出する。
(4)県は、各町内会が世話をしている猫の頭数に応じて飼育費(人件費も含む)を交付する。
という仕組みです。
 交付金の原資としては、県で財団法人を設立して、個人や企業からの寄付で賄う、というのはいかがでしょうか。

受付日:2022年9月4日[県内 60代]

県の回答

【回答課:生活衛生課】
 ご提案にありました「猫殺処分ゼロの県を目指すこと」について、ご説明させていただきます。
 本県の年間の犬猫の殺処分数は10年前に比べ4,000頭以上減少していますが、依然全国的にも多く、この数を減少させるため、今まで以上に取組を強化していく必要があると認識いたしております。具体的には、「引き取られる動物を減らす」「譲渡される動物を増やす」の2つの方向から取組を進めることにより、殺処分数を減少させることに努めているところです。
 本県での引取頭数の大半を占めているのは、いわゆる「野良猫」の子猫(離乳前で譲渡することが難しい幼若な猫)であるのが現状ですが、こうした子猫の引き取りや殺処分を減らすために、野良猫の不妊去勢手術に対する助成を行い、地域猫活動を推進しております。
 また、飼い主から犬猫の引取依頼があった際には、終生飼養をすることが原則であることの説明や、また他の方へ譲渡することができないか検討をしていただくなど、安易に引き取らないこととしております。やむなく引き取った場合は、「ながさき犬猫ネット」等を活用し、新しい飼い主への譲渡を促進する取組を行っております。
 ○○様からいただいた猫殺処分ゼロのためのご提案は、今後、効果的な県施策実施に向けたアイディアとして参考にさせていただきたいと思います。
 今後も、県民の皆様に対して広く動物愛護に関する啓発と適正飼養管理についての周知を行いながら、動物愛護管理行政の推進に努めてまいりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。

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セイタカアワダチソウの駆除について

意見・提案
内容等

 全国各地に蔓延るセイタカワダチソウの駆除に関する提案です。本来であれば根から駆除が望ましいですが、そうも言っていられないほど繁殖しているので、海洋ゴミの持ち込みに関する西海市の補助事業を参考に、ゴミ処理場に協力していただいて、セイタカワダチソウを刈り取ったものを、種子が落ちないよう袋に詰めてゴミ処理場に持ち込んだら、重さを測ってもらって、セイタカワダチソウの駆除のみの重さで領収書を出してもらい、その重さに応じて、地域クーポンやマイナポイントを発行するというのはどうでしょうか?シルバー人材さんなど、草刈りの人手が圧倒的に足りていないので、地域の人に協力してもらって数の力でやる方が良いと考えました。また、マイナポイントの発行であれば普及の役にも立つし、地域クーポンであれば地域の店舗にも還元されるし、一石二鳥かと思いました。更に、日本固有の生態系も守れるので三鳥かもしれません。他の草が入っていたりと、重さを誤魔化すようなものへの対策については、手間にはなりますが、ゴミ処理場の方の判断で、写真を残すなりして、マイナスポイントとして領収書に記載すれば良いかと。

受付日:2022年10月19日[県外 30代]

県の回答

【回答課:自然環境課】
 ご提案のありましたに「全国各地に蔓延るセイタカアワダチソウの地域クーポンやマイナポイントを活用した駆除の推進」ついてご説明させていただきます。
 環境省作成の「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」によれば、セイタカアワダチソウは生態系等への被害のおそれがあるため、国、地方公共団体、国民など各主体がそれぞれの役割において、防除(野外での取り除き、分布拡大の防止等)、遺棄・導入・逸出防止等のための普及啓発など総合的に対策が必要な種とされています。
 本種は、明治中期に国内に持ち込まれ戦後急激に分布を拡大し、現在では沖縄から北海道まで広く分布し、特に大都市近郊の空き地や河川での繁茂が見られ、本県においても至る所で確認できる状況であることから、地域における本種の駆除推進の方策としてご提案いただいたことと理解しております。
 本県の本種への対策につきましては、特に生物多様性の保全上重要な湿原や草原等が存在する地域において、生態系被害防止の観点から防除が必要と考えており、状況に応じ対策を講じることとしております。
 自然度がそれ程高くないような車道沿線などの地域に対しては、各自治体において被害状況に応じた対応を取っているようです。
 現状、県レベルで駆除を推進する状況には至っていないと考えており、地域クーポンやマイナポイントの発行による地域の活性化にもつながるこのご提案の手法につきましては、今後駆除を推進する必要が生じた際の参考にさせていただきたいと思います。

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犬猫殺処分について

意見・提案
内容等

 長崎県の犬猫殺処分数は全都道府県中最多だと聞きます。
 例えば猫の殺処分数をゼロにするには、飼い主を持たず外で生活する猫に不妊手術を施し、里親に渡すまたは地域猫とする、多頭飼育崩壊の防止、が必要ですが、そのための具体的な方法を立案、実行するのは容易ではありません。
 不妊手術費用、保護した猫のワクチン接種、フード代その他の費用を賄うのは善意のボランティア団体のみに頼るのではなく公的費用負担が必要だと思いますし、具体的な施策の立案に際してその実効性を確保するためには、実際に保護活動に携わっている民間保護団体の意見を反映することが重要だと思います。
 そこで、県の諮問機関として、県の財政関係者、県内の動物管理センター、県内の民間動物保護団体をメンバーとする「長崎県動物福祉対策協議会」のようなものを設置して、犬猫殺処分ゼロを目指す政策の立案、実行を行う、というのはいかがでしょうか。

受付日:2022年11月21日[県内 60代]

県の回答

【回答課:生活衛生課】
 ご提案にありました「長崎県動物福祉対策協議会の設置」について、ご説明させていただきます。
 本県の年間の犬猫の殺処分数は全国的にも多く、この数を減少させるため、今まで以上に取組を強化していく必要があると認識いたしております。動物愛護に関する課題解決のためには、多様な組織や人材の参画、協働体制が求められるため、県では平成24年から行政、動物愛護関係有識者、動物愛護ボランティア等からなる「長崎県動物愛護推進協議会」を設置し(本会及び県内10支部)、連携して動物愛護施策推進に取り組んでいます。
 動物愛護ボランティアとの連携は施策実行のためにも重要な取組になりますので、○○様からいただいたご提案は、今後、効果的な県施策実施に向けたアイディアとして参考にさせていただきたいと思います。
 今後も、県民の皆様に対して広く動物愛護に関する啓発と適正飼養管理についての周知を行いながら、動物愛護管理行政の推進に努めてまいりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。

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ふるさと納税(地域猫)について

意見・提案
内容等

 長崎県は地域猫殺処分ワーストワンです。長崎の変でもそのような話も福山さんとお話されていましたね。
 また、いつかのニュースでは、殺処分される方の命の大切さを感じる話も心に刺さる思いでした。ボタンを押す指や心はどんなに苦しいでしょう。
 本日朝にふるさと納税で返礼なしでの犬猫の殺処分を軽減出来ている自治体があることを知り、長崎県も佐世保や市内、県央、県南等に声かけていただけないかと思い、メールでのお願いごとでした。私も長崎まち猫調査隊に今年加入して、地域猫の調査に参加しており、気になっていました。保護や去勢にもお金がいります。なるべく殺処分がなく人間と動物の共存が出来るようによろしくお願いします。

受付日:2022年12月22日[ 40代]

県の回答

【回答課:生活衛生課】
 ご提案にありました「ふるさと納税」について、ご説明させていただきます。
 本県における年間の犬猫の殺処分数は全国的にも多く、この数を減少させるため、今まで以上に取組を強化していく必要があると認識いたしております。
 今年度は、「ながさき犬猫殺処分ゼロプロジェクト」がふるさと納税の長崎応援プロジェクトの使い道のひとつとなり、多くの方々にご支援いただいているところです。この財源をもとに、野良猫の過剰繁殖を防ぐ取組み(地域猫事業等)の強化や適正飼養の普及啓発、動物管理所の機能拡充及びボランティア活動への支援などを行い、市町とも連携協力しながら殺処分の減少に努めてまいります。
 今後も、県民の皆様に対して広く動物愛護に関する啓発と適正飼養管理についての周知を行いながら、動物愛護管理行政の推進に努めてまいりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。

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海水淡水化装置導入について

意見・提案
内容等

 雨に頼らず、海水淡水化装置を、各市町村に導入してはいかがでしょうか。

受付日:2023年2月8日[県内]

県の回答

【回答課:水環境対策課】
 ご提案いただいた「各市町への海水淡水化装置の導入」について、長崎県内では五島市黄島地区に導入されています。
 海水淡水化装置は天候に左右されず、安定した水源として使用できますが、初期投資及び維持管理費が高いといった短所があり、県内での海水淡水化装置の導入はあまり進んでおりません。
 技術革新により、維持管理費が低下すれば、導入を検討する市町水道事業者が増加することが期待されます。今後も実施主体である市町水道事業者と連携し、安定した水道水の供給に努めてまいります。

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