新型コロナウイルス対応人材育成研修におけるQ&A
県では、高齢者施設職員の感染対応力の向上を目的として、長崎大学病院感染制御教育センターの協力のもと、新型コロナウイルス対応人材育成研修(実地研修)を開催しております。
研修の質疑応答集を、長崎大学病院感染制御教育センターに監修いただき、作成いたしました。この質疑応答集は、今後も更新いたしますので、各事業所の感染症対策にご活用ください
Q&Aは、更新時現在の回答となります。法律改正等で対応の推奨が変わる場合もあり得ますので、その点はご留意下さい。
お知りになりたい項目をクリックしてください。該当ページにジャンプします。
Q&A |
Q1 | ゾーニングについて |
Q2 | PPEについて | |
Q3 | 職員配置について | |
Q4 | 検査について | |
Q5 | 面会について | |
Q6 | 事前対策について | |
Q7 | その他 |
感染対策参考資料
介護現場における感染対策の手引き【第3版】(厚生労働省作成)[PDFファイル/9MB]
新型コロナウイルス感染症に対応する介護施設等の職員のためのサポートガイド[PDFファイル/3MB]
厚生労働省HP(介護事業所等向けの新型コロナウイルス感染症対策等まとめページ)
Q1 ゾーニングについて
Q1-1 多床室で陽性者が発生した場合の居室移動についてアドバイスが頂きたい。(令和5年2月15日更新)
Q1-2 感染対策物品が発生対応で不足した場合の対応方法、限られた空間での正しいゾーニング方法を知りたい。(令和5年2月15日更新)
Q1-3 施設内で感染者が出た場合、陽性者の隔離範囲・仕方等の方法を細かく知りたい。(令和5年2月15日更新)
Q1-4 施設内で個別隔離した陽性者の隔離期間が明けたが、ほかの陽性者がまだ隔離期間対応中に個別対応を解除していいのか迷いました。
どの対応が正しいのか?(令和5年2月15日更新)
Q1-5 健康観察。居室に基本的には居て頂くのか(多床室の場合)。トイレを共用している場合の対応隔離困難な方への対応。
(令和5年2月15日更新)
Q1-6 施設内で感染者が出た場合、陽性者の隔離範囲・仕方等の方法を細かく知りたい。(令和5年2月15日更新)
Q1-7 陽性者発生の場合の初期対応について。(令和5年2月15日更新)
Q1-8 濃厚接触者の対応等について。(令和5年2月15日更新)
Q1-9 陽性者への対応の仕方について(陽性者の洗濯物について)。(令和5年2月15日更新)
Q1-10 認知症の入所者が陽性になった場合の隔離の仕方について。(令和5年3月15日更新)
Q1-11 陽性者が出た時の対応隔離期間。ゾーニングの仕方。(令和5年3月20日更新)
Q1-12 レットゾーンとグリーンゾーンの分け方について。確実に分けないと感染を広げてしまうため、外からの出入り等をした方がよいのか。
職員数が足りないとき、どう対応するのか?(令和5年3月20日更新)
Q1-13 認知症高齢者施設では、ゾーニングやコホーティングが困難と思われます。職員少人数でできる方法やケアの方法等があれば
ご教示下さい。(令和5年3月20日更新)
Q1-14 連絡の手順 ゾーニングについて。(令和5年3月20日更新)
Q1-15 ゾーニングについてLAMP検査で±とはどういうことなのか。(令和5年3月20日更新)
Q1-16 陽性者発生の場合の初期対応について(令和5年3月20日更新)
Q1-17 濃厚接触者の対応等について(令和5年3月20日更新)
Q1-18 陽性者の洗濯物の扱いについて(令和5年3月20日更新)
Q1-19 陽性者の衣服の洗濯はどのようにしたらよいか。(令和5年3月27日更新)
Q1-20 イエローゾーンは、どのくらい作ったらよいか。(令和5年3月27日更新)
Q1-21 陽性者と同部屋の入所者の歯ブラシは分けて置いた方がよいか。歯ブラシは消毒してからまとめて置いている。(令和5年3月27日更新)
Q1-22 陽性者を個室で隔離したが、隔離期間が10日間と長く、ストレスが溜まっているようだった。隔離期間の短縮はできないか。
(令和5年3月27日更新)
Q1-23 介護施設での感染症対応における注意点 (令和5年3月27日更新)
Q1-24 ゾーニングの方法とそのポイント、陽性者の巡回頻度と緊急性の高い陽性者の救急搬送のポイント、個人防護具が不足した場合の
対応、職員のシフト調整等(令和5年3月27日更新)
Q1-25 現時点での感染確認時におけるゾー二ング、療養期間など。5類への変更後の感染状況を教えて頂きたい。(令和5年7月28日更新)
Q1-26 認知症の徘徊者の隔離方法を教えてください。(令和5年7月28日更新)
Q2 PPEについて
Q2-1 陽性者の直接介助の時のみがフルPPEが必要で、共用スペースへの入室のみであればフルPPEの必要性はない?(ユニット型)
(令和5年2月15日更新)
Q2-2 陽性者が複数いる場合は陽性者同士の部屋の行き来時はPPEの着脱はしないでよいか?(令和5年2月15日更新)
Q2-3 当施設でクラスター発生時にN95マスクが入手できない時期があったが、使いまわしは可能か?(令和5年2月15日更新)
Q2-4 陽性者を隔離するため、玄関にビニールで仕切って、ビニールの中でPPE着脱しているが、問題ないか?出入りは、ビニールの
横に少し隙間あるので、その端をつかんでビニールを開けてから出入りしている。触る場所は決めてない。(令和5年2月15日更新)
Q2-5 例えば5ケ所以上の居室で感染者が発生した場合、バイタル等の測定機器数に限りがある場合はどうしたら良いか?
(令和5年2月15日更新)
Q2-6 備蓄用品として最低どの様な品物まで準備しておくことが必要なのですか。(令和5年3月27日更新)
Q2-7 コロナ感染対策の物品は、事前にどのくらい準備しているか。また、感染者が出たときには、どのように見通しを立てて数量を計算し、
発注しているか。(令和5年7月28日更新)
Q3 職員配置について
Q3-1 ①シフト勤務のため、職員配置をどのようにすればよいか分からない。②職員が数名陽性になった時、協力機関の紹介がありますが、
協力要請の依頼をした時に対応していただけるのか不安がある。(令和5年3月15日更新)
Q3-2 ①夜勤者の配置の仕方について ②陽性者の配膳時のケアはどうしたらよいか。(令和5年3月20日更新)
Q4 検査について
Q4-1 陽性者の周りの人は、どの範囲まで検査対象者なのか具体的に知りたい。(令和5年2月15日更新)
Q4-2 職員のスクリーニング検査について、陽性者の軽症化を踏まえ昨今の考え方は定期的に検査を行うことよりも体調不良時に検査を行う
ことを推奨されていると伺いました。感染状況にもよると思いますがスクリーニングの基本的な考え方をご教示いただければ幸いです。 (令和5年3月15日更新)
Q5 面会について
Q5-1 面会開放のタイミングについて (令和5年2月15日更新)
Q5-2 当施設でも、面会禁止を緩和して、面会は居室でなければ(面談室、ロビーなど)認めるとしているが、居室での面談はどの時期
から認められるのか?教えていただきたい。(令和5年2月15日更新)
Q5-3 以前は県の感染レベルに応じて面会の制限内容を変更していたが、今後は居室での面会もできるように変更をしていきたいと考えている。
感染状況によっては居室以外の場所での実施で検討しているが、なにを判断基準にしていくべきかアドバイスを頂きたい。
(令和5年7月28日更新)
Q6 事前対策について
Q6-1 今行っている感染対策(消毒作業など)以外に出来ることはあるか。(令和5年2月15日更新)
Q6-2 入居者様への感染源は職員等と思われる。職員等の感染予防策や感染の有無の確認方法をより具体的に教えていただければ
ありがたいです。抗原検査の頻度等。(令和5年3月15日更新)
Q6-3 衛生材料の備蓄品の備えは十分にあるが、食料が3日間ぐらいしかない。コロナ陽性者が出た場合、食料の配給サービス等の情報を
知りたい。(令和5年3月15日更新)
Q7 その他
Q7-1 ケアハウス(在宅)としての陽性者への対応や、他入居者様・家族・職員への対応をどのようにしたら良いか。(食事時間のみ入居者が
集まる場合)(令和5年2月15日更新)
Q7-2 施設内で発生した陽性の利用者を陰圧室まで移動する場合の対策について(令和5年2月15日更新)
Q7-3 陽性者対応後の廃棄物に関しての処理方法について(令和5年2月15日更新)
Q7-4 食事介助が必要な方が多く、非感染者を個室毎に、個別対応する事は時間的にも現実的に難しいが、どのようにしたら良いか。
(令和5年2月15日更新)
Q7-5 認知症の方に対する今後とるべき感染対策について認知症の方の感染後の対応 (令和5年2月15日更新)
Q7-6 夜勤者の配置の仕方について (令和5年2月15日更新)
Q7-7 陽性者の配膳時のケアはどうしたらよいか。(令和5年2月15日更新)
Q7-8 認知症の方の陽性者が発生した時の対応をどうしたら良いか。居室で隔離をしたいが、陽性の利用差が理解できず出て来られた場合の
対応の仕方について。(令和5年2月15日更新)
Q7-9 入居者が陽性となった場合で重度化した方についての対応(入院受入れは可能なのか?)規制していることへの緩和の仕方について
(令和5年3月15日更新)
Q7-10 ➀ユニット内に陽性者1名発生した際のゾーニングの仕方 ②陽性者と同テーブルで食事等リビングで過ごされた利用者(マスク無)の
入浴の方法 ③陽性者のおむつ等処理の方法④職員のメンタルケアについて(令和5年3月15日更新)
Q7-11 陽性者の開放の時期について。(令和5年3月15日更新)
Q7-12 喀痰吸引物品の取り扱いについて。現在吸引ビンを洗浄・消毒して使用しています。回収した痰等は汚物室で流し物品を消毒してます
が、同様の方法だと空気感染のリスクが高いのではないかと思います。陽性者の喀痰吸引後の対応・消毒方法等はどのようにしたら
よいでしょうか。(令和5年3月15日更新)
Q7-13 コロナ発生時にご家族に説明する際にどういったところを気を付けているのか。具体的な説明はどういった事例があるのか。
施設入居者より感染対策や隔離について質問があった時の対応。病院のように徹底した隔離はしないのかと言われた時の対応はどのよう
にしているのか。(令和5年3月15日更新)
Q7-14 陽性者の対応が、非感染者が対応するのが限界がある場合、陽性者の職員が対応した方が、被害が広がらないのでいいのであるが、
その場合、出勤にはならず、休みで働くことになるので、その場合の職員納得のいく説明が難しい。(令和5年3月15日更新)
Q7-15 クラスターが発生した際の対応について(令和5年3月15日更新)
Q7-16 感染者のトイレについて(令和5年3月15日更新)
Q7-17 陽性者が陽性者を介護することについて(令和5年3月15日更新)
Q7-18 認知症の方に対する今後とるべき感染対策について認知症の方の感染後の対応(令和5年3月20 日更新)
Q7-19 認知症の方の陽性者が発生した時の対応をどうしたらいいか。居室で隔離をしたいが、理解できず出て来られた場合の対応の仕方。
(令和5年3月20日更新)
Q7-20 入居者の食事中の会話を止められないがどうしたらよいか。歯ブラシを手洗い場に置くことは好ましくないとのことだったが、
棚の高い位置に置くこともよくないのか。(令和5年3月27日更新)
Q7-21 職員が不足した時の対応方法について。(令和5年3月27日更新)
Q7-22 徘徊する認知症陽性者への対応。(令和5年3月27日更新)
Q7-23 看護師は基本的な感染対策ができるが、介護職員への指導教育方法について教えてほしい。(令和5年3月27日更新)
Q7-24 5類になった後の、外来受診や入院対応の違いについて伺いたい。発熱時の連絡先や、受け入れ病院の違いなど。
(令和5年3月27日更新)
Q7-25 ゾーニング方法(ビニールカーテン等で空間を仕切る必要はあるか)
陽性者対応の職員配置(通常対応職員と陽性対応職員を分ける必要があるか) 陽性者対応期間中の職員と利用者の抗原検査実施頻度(定期的に実施をした方が良いか、症状のある場合に絞った方が良いか) レッドゾーンの利用者対応以外でも、PPEの使用は必要か。(令和5年3月27日更新)
Q7-26 食事対応ですが、陽性者は紙皿対応と決めていますがグレーゾーンの方や同じ階の方も全員する必要があるのでしょうか?
洗濯物も80℃以上でと聞いていますが、常時お湯での洗濯対応ではないのでその場合どういうやり方なら施設で可能でしょうか?
(令和5年3月27日更新)
Q7-27 協力医が複数いる、夜間・診療時間外に連絡がとれない協力医もいるので、コロナ感染者が緊急搬送が必要になった時の不安がある。
保健所に連絡をとなっているが、不安はあります。(令和5年3月27日更新)
Q7-28 5類になってからの面会の緩和の仕方や外出について検討中です。県からガイドラインなどを出す予定はないですか。
家族会を開催し家族に説明する際、指針があれば説明しやすいのですが。(令和5年4月25日更新)
Q7-29 5類になってからの面会制限、職員への制限緩和はどうなるのでしょうか。(令和5年4月25日更新)
Q7-30 施設での隔離中の換気方法(陰圧整備がされていない室内) 自助具等使用中入所者の物品の消毒・保管方法。(令和5年4月25日更新)
Q7-31 利用者の方が隔離期間が長くストレスが溜まってイライラされる事もあった。
職場では、職員はN95マスクの上にサージカルマスクもしてますが、他の施設ではどうですか。(令和5年4月25日更新)
Q7-32 入居者陽性者の居室以外(リビング等)での感染予防の方法を教えてほしい。(令和5年4月25日更新)
Q7-33 窓がない部屋の換気の時間はどのくらいか?(令和5年4月25日更新)
Q7-34 県外渡航や県外者と接触した職員の制限について、4月からは1日休んでもらい、その後毎日検査し陰性確認して出勤してもらっており、
家族以外の者と会食した場合は検査して出勤させているが、5月8日以降どうすればよいか。(令和5年4月25日更新)
Q7-35 5類移行後のコロナ対策はどのように変化するのか。(令和5年5月18日更新)
Q7-36 コロナウィルスの今後の見通しについて、コロナ発生当初から比較するといろんな種類の変異株が発生しているが、今後も重症化する
ような株が発生することがあるのか。(令和5年5月18日更新)
Q7-37 5類移行後、コロナウイルスはインフルエンザと同程度にものと考えてよいのか。感染した際の病院の対応は変わるのか。
(令和5年5月18日更新)
Q7-38 利用者が感染した場合のシミュレーションを実施した方がいいのか。(令和5年5月18日更新)
Q7-39 施設における感染対策のモデルのようなものはあるか。(令和5年5月18日更新)
Q7-40 5類移行後のコロナ感染者の対応方法について、以前と変更した点はありますか?(令和5年7月28日更新)
Q7-41 職員の同居家族にコロナ陽性者が発生した場合、職員の出勤停止の有無及び日数、出勤させる場合の留意点など。
(令和5年7月28日更新)
Q7-42 感染を広げない為の感染対策について(令和5年7月28日更新)
回答
Q1 ゾーニングについて
<Q1-1>
多床室で陽性者が発生した場合の居室移動についてアドバイスが頂きたい。(令和5年2月15日更新)
・一年前のコロナと違って、伝播力が早いのが特徴。部屋の確保ができるのであれば、陽性者と陰性者の部屋は分ける方が良い。
・一年前と違うのは、治療の選択肢がある点。治療をしっかりしてもらうことも大事。各施設の嘱託医、かかりつけ医等に施設内療養の準備を
進めてもらう。各法人の嘱託医等に働きかけを行ってほしい。
・ゾーニングの正解はない。その時に事業所が出来る最大限のことをすることが大切。
<Q1-2>
感染対策物品が発生対応で不足した場合の対応方法、限られた空間での正しいゾーニング方法を知りたい。
個室対応でのゾーニング方法について。 感染者が多数発生した際のゾーンの区分け方法について(※エアーの流れに即した内容など)(令和5年2月15日更新)
・ゾーニングについては正解はない。施設内の構造やマンパワー、安全性、経済性などのバランスをみて、施設で最適な対策を考えていく
必要がある。
・感染者のいる所はレッドゾーンで、個人防護具を着用しての対応が必要。
・基本的な考え方として「汚染ゾーン(レッドゾーン)」と「清潔ゾーン(グリーンゾーン)」を明確に区別することが重要。一般に「イエロー
ゾーン」と言われる区域は「脱衣ゾーン」であるが、概念や動作が曖昧となりやすく、清潔と汚染が混同しやすい。 ・個室対応の場合は、清潔ゾーンで個人防護具を着用後に汚染ゾーンへ入り、汚染ゾーンで脱衣後に清潔ゾーンへ出てくる。
・グリーンゾーンとレッドゾーンを作り、グリーンの場所をできるだけ死守して、レッドから出るときには中で脱いで、グリーンからレッドに
入るときには、グリーンで装着して入る。
・部屋の換気について、扉を閉めてどれくらいの時間で99%換気ができるか、設計図等などで確認しておくこと。
・または、二酸化炭素モニターを用いて、平常時のみならず、密になりやすい場所や場面の換気状態の評価を行い、1,000ppmを超えるようなこと
があれば、窓を開ける、部屋の扉を開ける、サーキュレーターなどを用いて換気状態の改善するようにすることも一法。
<Q1-3>
施設内で感染者が出た場合、陽性者の隔離範囲・仕方等の方法を細かく知りたい。
多床室で感染者が1名発生した場合、同室者も濃厚接触者と考え、同室者全員の居室ブロックが妥当なのか?
それとも、感染者のみを 静養室隔離管理で、同室はブロックはするが2次体制で良いのか? (令和5年2月15日更新)
・陽性者が出た場合は、個室への収容や、陽性者を同室にする対応を行う。個室は必ずしも陰圧でなくてよい。
・多床室で陽性者が出た場合の考え方としては、基本的には飛沫感染のため、利用者間の距離の確保やカーテンなどでの物理的な遮断が可能で
あれば同室者への感染の可能性は低くなるが、一方で同室の時間が長い場合や、咳嗽や吸引、口腔ケアなどによる飛沫の飛散がある環境では、
同室者への伝播リスクは高くなる。よって同室者を濃厚接触者とし、いつ発症しても職員が感染しない対策が必要。それぞれ個室収容が望ま
しいが、部屋の状況や業務効率などを考慮し、濃厚接触者を同室として感染対策対応を継続してもよい。その場合、濃厚接触者以外の新たな
利用者は同室にしない。
<Q1-4>
施設内で個別隔離した陽性者の隔離期間が明けたが、ほかの陽性者がまだ隔離期間対応中に個別対応を解除していいのか迷いま
した。どの対応がただしいのか? (令和5年2月15日更新)
・基本的には陽性者個人単位で考えて、隔離期間が経過すれば、その方は解除してよい。
・期間は、高齢者施設入所中の場合は10日間。
・解除については、利用者の状況により様々なケースあると思うので、嘱託医などに相談された方がよい。
・隔離解除について判断に迷う場合は、嘱託医への相談も考慮する。
・施設内で陽性者が発生した場合は、陽性者情報や隔離期間などのタイムラインをエクセル表などを活用し作成することで、経過を理解しやすく なり、伝播の予防にも活用可能である。
<Q1-5>
健康観察。居室に基本的には居て頂くのか(多床室の場合)。
トイレを共用している場合の対応隔離困難な方への対応。(令和5年2月15日更新)
・片方の部屋に感染者あり、もう片方は非感染者のみで、どちらの部屋からもトイレに入室し動線が交わるのは、リスクが高まるので、
できれば分けてどちらかの部屋の専用のトイレにした方がよい。
・コロナは接触感染の頻度は低いが、トイレなどの狭い環境(換気の悪い)で、特に咳症状があった場合などは、伝播リスクが考えられる。
換気をよくして利用するようにした方がよい。
また、トイレでは下痢症の患者など、その他の一般細菌の伝播も起こりやすい。基本的な環境感染対策を行うべき場所である。
<Q1-6>
施設内で感染者が出た場合、陽性者の隔離範囲・仕方等の方法を細かく知りたい。(令和5年2月15日更新)
・基本は陽性者の周囲はレッドでPPEで対応する、残りはグリーンゾーンをキープするようにすることが必要。
・ゾーンが視覚的にわかるようにマーキングしておくとよい。
・介助に当たる際には、侵入門戸である目、口、鼻をガードするのが重要
・PPEは、中から外にでる前に汚染ゾーンで脱ぐ。外面には触れないようにする。脱衣方法についてはYoutubeなどで着脱映像流れているので
確認すること。脱衣作業中は手指衛生を頻回に行うことが重要。
・N95マスクはきちんとフィットさせる必要がある。N95は再利用可能な製品のため、表面の汚染を防ぐために上からサージカルマスクを着用
するとリユースが可能。連続使用時間はメーカー推奨の時間が記載されている。長崎大学病院では連続使用時間の目安を8時間としている。
外すときは下の紐、上の紐の順で外し、その後は必ず手指消毒を行う。
<Q1-7>
陽性者発生の場合の初期対応について。(令和5年2月15日更新)
・コロナ感染者が出たときは、原則として個室隔離が必要。しかし、一般的な施設であれば多床室だけで個室に移せないことが多いと思うので、
換気をしつつカーテンなどで仕切るなど工夫が必要。
・人は無意識に顔や髪を触ってしまう。陽性者のケアのあとは、不織布マスクもこまめに変える方が良いだろう。
<Q1-8>
濃厚接触者の対応等について(令和5年2月15日更新)
・基本的に濃厚接触者についても隔離は必要。対応の際には、サージカルマスクやフェイスシールドを使って自らの身を守ることが必要。
・スクリーニング検査の場合、偽陽性者が出る可能性もあるため、PCR等で陰性が確認できない限りは陽性者として扱うこととなる。
<Q1-9>
陽性者への対応の仕方について(陽性者の洗濯物について)(令和5年2月15日更新)
・洗濯物については時間を置く必要はない。心配であれば、分けて洗濯すると良い。
<Q1-10>
認知症の入所者が陽性になった場合の隔離の仕方について。(令和5年3月15日更新)
・離床センサーやモニターの設置で対応する。パーテーションだと危険となる場合もあるということで、利用者が乗り越えられない長机や椅子を
共用スペースの前に設置しておく方法もある。
<Q1-11>
陽性者が出た時の対応隔離期間。ゾーニングの仕方。(令和5年3月20日更新)
・職員が常時マスク着用等の感染症対策を行い、通常の対応を行うしかないです。ゾーニングを行う上では、自らの感染症対策を徹底し自身を
守ることが必要です。
・認知症の方が外に出るなど、職員自身がフェイスシールドで防護して対応する。自分を守る。PPEのレベルを上げて、対応するしかない。
<Q1-12>
レットゾーンとグリーンゾーンの分け方について。確実に分けないと感染を広げてしまうため、外からの出入り等をした方が
よいのか。職員数が足りないとき、どう対応するのか?(令和5年3月20日更新)
・面会時間は、入所者も面接者も必ずマスクを着用して、できる限り短くするなど、制限するのではなくて対応していただきたい。withコロナを
実施することが重要です。感染対応については、あくまで今回の研修が正解ではなく、社会情勢に合わせて変化するので、それぞれの施設が
それぞれの状況に応じて常に考え、知識をアップデートを続けることが必要です。
<Q1-13>
認知症高齢者施設では、ゾーニングやコホーティングが困難と思われます。職員少人数でできる方法やケアの方法等があればご教示
下さい。(令和5年3月20日更新)
・物品類、予防衣などは、グリーンゾーンの中に置くように心がけてほしい。
<Q1-14>
連絡の手順 ゾーニングについて。(令和5年3月20日更新)
・手順は各施設で連絡していただきたい。
・それぞれの施設で違う。一概には言えない。管理者への確認。
<Q1-15>
ゾーニングについてLAMP検査で±とはどういうことなのか。(令和5年3月20日更新)
・この判定は正式な判定ではなく施設独自の判定のため、公式な見解は難しく、判定をされる施設の指示に従ってもらうのが良い。
<Q1-16>
陽性者発生の場合の初期対応について(令和5年3月20日更新)
・コロナ感染者が出たときは、原則として個室隔離が必要です。しかし、一般的な施設であれば多床室だけで個室に移せないことが多いと思う
ので、換気をしつつカーテンなどで仕切るなど工夫が必要です。
・人は無意識に顔や髪を触ってしまいます。陽性者のケアのあとは、不織布マスクもこまめに変える方が良いでしょう。
<Q1-17>
濃厚接触者の対応等について(令和5年3月20日更新)
・基本的に濃厚接触者についても隔離は必要です。対応の際には、サージカルマスクやフェイスシールドを使って自らの身を守ることが必要
です。
・スクリーニング検査の場合、偽陽性者が出る可能性もありますが、PCR等で陰性が確認できない限りは陽性者として扱うこととなります。
<Q1-18>
陽性者の洗濯物の扱いについて(令和5年3月20日更新)
・洗濯物については時間を置く必要はありません。心配であれば、分けて洗濯するとよいでしょう。
<Q1-19>
陽性者の衣服の洗濯はどのようにしたらよいか。(令和5年3月27日更新)
・洗濯は、通常の洗剤で陽性者以外の衣類とあせて行って構わない。食器についても普通の洗剤で洗浄することでよい。
<Q1-20>
イエローゾーンは、どのくらい作ったらよいか。(令和5年3月27日更新)
・ゾーニングは、患者ゾーン(レッドゾーン)と清潔ゾーン(グリーンゾーン)を分けて考える。イエローゾーンはレッドゾーン内の脱衣場所程度
に考えて、あまりこだわらなくてよい。
<Q1-21>
陽性者と同部屋の入所者の歯ブラシは分けて置いた方がよいか。歯ブラシは消毒してからまとめて置いている。
(令和5年3月27日更新)
・歯ブラシをまとめて保管することは良くない。分けて入居者の居室で保管することが好ましい。
<Q1-22>
陽性者を個室で隔離したが、隔離期間が10日間と長く、ストレスが溜まっているようだった。隔離期間の短縮はできないか。
(令和5年3月27日更新)
・陽性者にふらつきなどがなければ、人の少ない時間などに外に連れ出して庭を散歩させることは行ってもよい。マスクを装着して貰えば、
共用部分を通ったからといって感染拡大することはない。高齢者施設の入所者の療養期間は10日となっており、短縮はできない。
<Q1-23>
介護施設での感染症対応における注意点 (令和5年3月27日更新)
・物品のやりとりの中で感染対策に留意すること。感染症対策の知識のレベルを上げていくこと。
・県ホームページにある、他県の感染対策などは、大学でも推奨できると考え提示しているので、ご施設のみなさんで学習していただきたい。
<Q1-24>
ゾーニングの方法とそのポイント、陽性者の巡回頻度と緊急性の高い陽性者の救急搬送のポイント、個人防護具が不足した場合の
対応、職員のシフト調整等(令和5年3月27日更新)
・巡回頻度や救急搬送のポイントは、今までの発熱疾患と同様の感覚で良く、特別な対応は不要。職員のシフト調整は施設ごとの判断。
<Q1-25>
現時点での感染確認時におけるゾー二ング、療養期間など。5類への変更後の感染状況を教えて頂きたい。(令和5年7月28日更新)
・療養期間について、一般には5日間となっているが、正解はないため、どこまで各施設ごとに安全策をとるかを判断することになる。
・病院では、患者さんの療養期間は10日間を採用しているところが多い(7日間採用もある)。
職員は5日間のところや7日間の療養期間のところがある。
・現在(7月28日時点)の感染状況について、定点観測の情報は長崎県HPに掲載されており、最新の情報では、感染者数は増加傾向にある。
・入院患者については、R5年7月28日時点で長崎県内で480人程度入院しており、昨年度の流行期と同程度の入院者数となっている。
<Q1-26>
認知症の徘徊者の隔離方法を教えてください。(令和5年7月28日現在)
・徘徊する範囲を仕切りをつくるなどで限定することや、マスクをつけてもらう時間をできる限り長くするなどが考えられる。
【参考】
<Q1-10>認知症の入所者が陽性になった場合の隔離の仕方について。(令和5年3月15日更新)
<Q7-5>認知症の方に対する今後とるべき感染対策について認知症の方の感染後の対応(令和5年2月15日更新)
<Q7-22>徘徊する認知症陽性者への対応(令和5年3月27日更新)
Q2 PPEについて
<Q2-1>
陽性者の直接介助の時のみがフルPPEが必要で、共用スペースへの入室のみであればフルPPEの必要性はない?(ユニット型)
(令和5年2月15日更新)
・陽性者の個室はレッドゾーンであるが、共に生活している周囲の入居者は濃厚接触者で、今後陽性になる可能性が高いため、共有スペースは
グリーンゾーンと言い切れない。
・よって、ユニットの共有スペースではN95マスク着用や、相手がマスクなしでの会話や飛沫を浴びるような場合に(食事介助や口腔ケアなど)
フェイスシールドの追加着用を推奨する。N95マスク着用については賛否両論があるが、有事の際は職員の確保が優先事項の上位となること
や、職員の不安への対応のため、使用されることが多い。
・陽性者の個室内では、上記理由でN95マスク着用が推奨される。また直接入居者に接触するような場合には追加でガウン着用、飛沫飛散する
ケアを行う場合にはフェイスシールドも追加着用し、個室を出る前にガウン、シールドを捨てて、手指消毒を行い退室する。
<Q2-2>
陽性者が複数いる場合は陽性者同士の部屋の行き来時はPPEの着脱はしないでよいか?(令和5年2月15日更新)
・コロナウイルスの侵入門戸は目、鼻、口であり、主要な感染経路は飛沫感染、換気の悪い場所ではエアロゾル感染を起こすが、接触感染経路は
主要な経路ではない。
・利用者に直接接触する場面以外は、ガウンの着用は必須ではないが、着用する場合は原則、手袋も含めて利用者毎に交換する必要がある。
・利用者毎の交換が困難な場合では、陽性者同士の部屋の行き来では手袋を交換し、手指消毒を行う。
<Q2-3>
当施設でクラスター発生時にN95マスクが入手できない時期があったが、使いまわしは可能か?(令和5年2月15日更新)
・可能。大学病院では当初からN95マスクの表面が汚染されないよう、N95マスクの上にサージカルマスク等を被せて再使用している。
・N95マスクの種類により各使用可能時間は異なるが、大学病院では使用合計の目安を8時間程度、2から4週間の使用、マスクの形状が
変わったり、ヒモが緩みフィットしない場合には取り換えることとしている。各施設でルール化されるとよい。
<Q2-4>
陽性者を隔離するため、玄関にビニールで仕切って、ビニールの中でPPE着脱しているが、問題ないか?
出入りは、ビニールの横に少し隙間あるので、その端をつかんでビニールを開けてから出入りしている。触る場所は決めてない。
(令和5年2月15日更新)
・PPEを着るのはグリーンゾーンで良い(綺麗なため)。
・コロナは接触感染のリスクは低いが、ビニールの触る場所が決まっていないと、どこを触ったかが不明になり、消毒範囲も分かりにくくなる
ため、開閉時に掴む場所を決めておく。あるいは、換気の面を考慮すると、ビニールカーテンはない方がいい。ゾーニングテープなどで対応
可能ではないか。
・認知症の入所者などの取り扱いは難しい(理解なく隔離エリアから出てきたり接触されるため)。
・どこを触っているか不明な場合、すべてレッドゾーンにし、スタッフのいる部屋だけをグリーンゾーンにする、という方法もあるが、レッド
ゾーンから持ち込みの際にふき上げ等やる作業が増えて大変になる。
<Q2-5>
例えば5ケ所以上の居室で感染者が発生した場合、バイタル等の測定機器数に限りがある場合はどうしたら良いか?
(令和5年2月15日更新)
・陽性者同士なら使い回しても良いだろう。陽性者とそれ以外で使い回す場合には、アルコールなどで拭き上げて使用すること。
アルコールタイプのクロスは、開封して時間がたつと効果が薄くなるため、開封後は密閉して期限をきちんと確認することが必要。
<Q2-6>
備蓄用品として最低どの様な品物まで準備しておくことが必要なのですか。(令和5年3月27日更新)
・流通に支障なく、行政からの支援がある状況においては、3カ月分の備蓄。参考だが、佐世保中央病院では、3ヶ月分を備蓄している。
・コロナが始まったばかりの頃、サージカルマスクやN95は流通が止まった際に代替品がなく苦慮したため、多めに備えておくのもよい。
・しかし、今後の社会での流行状況やコロナに対しての考え方は変わっていくことは予想されるため、その時点での状況次第でこの話は変わって
くるので、適宜アップデートが必要。
<Q2-7>
コロナ感染対策の物品は、事前にどのくらい準備しているか。また、感染者が出たときには、どのように見通しを立てて数量を
計算し、発注しているか。(令和5年7月28日更新)
【参考】
<Q2-6>備蓄用品として最低どの様な品物まで準備しておくことが必要なのですか。(令和5年3月27日更新)
Q3 職員配置について
<Q3-1>
①シフト勤務のため、職員配置をどのようにすればよいか分からない。②職員が数名陽性になった時、協力機関の紹介があります
が、協力要請の依頼をした時に対応していただけるのか不安がある。(令和5年3月15日更新)
・流行期はどこも人手不足となり、協力機関も体制が維持できていないのが現状である。現在はコロナに罹患し症状が経過した職員を早期に復職
させ、陽性者の介護に当たらせることは就労制限の問題から推奨はできないが、5類以降後は施設の判断で検討しても良いのではないか。
<Q3-2>
①夜勤者の配置の仕方について ②陽性者の配膳時のケアはどうしたらよいか。(令和5年3月20日更新)
・①コロナ専任が理想ではありますが、人手に限りがあるため、そのようにできない施設も多いと思います。そのため、防護服を着用してきちんと
対応すれば問題ありません。脱いだガウンは再利用してはいけません。
・②配膳や点滴交換だけなら、マスク・手袋だけの対応でも可能です。しかし、利用者がベットから落ちている、簡単なケアが必要、利用者が
マスクを装着しない、などのケースが多いと思われますので、様子を見ながら、職員の装備を加えて下さい。
Q4 検査について
<Q4-1>
陽性者の周りの人は、どの範囲まで検査対象者なのか具体的に知りたい。(令和5年2月15日更新)
※発熱の入居者がぽつぽつ発生すると、まず、コロナと疑うので、居室扱い(共有スペースで過ごすことをやめる)にしてしまう
が、陽性者1名発生時はどこまで対象を広げればいいのでしょうか?10日間居室で過ごすこともあり、職員の手が回らないことも
ある。
・検査対象については、まず陽性者との接触状況から今後の拡大の可能性の評価を検討することが必要であり、一概に示すことは難しい。
・1名のみの陽性であれば、濃厚接触者や接触者と考えられる入居者、また職員は、接触から5日目までの症状がなく、検査で陰性確認を行うこと
ができれば、制限の緩和は可能と考える。
<Q4-2>
職員のスクリーニング検査について、陽性者の軽症化を踏まえ昨今の考え方は定期的に検査を行うことよりも体調不良時に検査を
行うことを推奨されていると伺いました。
感染状況にもよると思いますがスクリーニングの基本的な考え方をご教示いただければ幸いです。(令和5年3月15日更新)
・必ずしも定期的な検査により、陽性者を捕捉できるものではないことを留意していただきたい。
Q5 面会について
<Q5-1>
面会開放のタイミングについて (令和5年2月15日更新)
・感染対策を講じながらの面会実施は、是非行っていただきたい。施設の事情によるが、面会実施によるメリットの方が大きいと考えている。
入居者と面会者が互いにマスクを着用し、距離を確保し、体調が大丈夫なら面会は問題ない。
<Q5-2>
当施設でも、面会禁止を緩和して、面会は居室でなければ(面談室、ロビーなど)認めるとしているが、居室での面談はどの時期
から認められるのか?教えていただきたい。(令和5年2月15日更新)
・居室内でどれだけ正確に感染対策がとれているか?という点から居室での面会は難しく、施設でどこまで徹底できるかによりルールを決める
ことになる。
・居室での面談開始については、たとえば新型コロナ感染症の指定が5類に法改正される、高齢者の重症化リスクが低減する、新型コロナ患者
受入れの医療体制が確立されるなど総合的な判断が必要になると考える。
<Q5-3>
前は県の感染レベルに応じて面会の制限内容を変更していたが、今後は居室での面会もできるように変更をしていきたいと考えて
いる。感染状況によっては居室以外の場所での実施で検討しているが、なにを判断基準にしていくべきかアドバイスを頂きたい。
(令和5年2月15日更新)
・感染が広がるのは、マスクをつけていないこと、会話の距離が近いこと、換気が十分に行われていないときが多い。
・居室での面会を再開するにあたっては、まずは時間を制限して、会話する際に一定の距離とり、部屋の換気を十分におこないことを留意して
実施してみてはどうか。換気やパーティションに関しては、適正な使用をしない場合には逆効果になることがある。
以下サイトでわかりやすい解説がなされているので参照して頂きたい。
https://corona.go.jp/emergency/pdf/kanki_teigen_2220719.pdf
Q6 事前対策について
<Q6-1>
今行っている感染対策(消毒作業など)以外に出来ることはあるか。(令和5年2月15日更新)
・コロナは接触感染のリスクは低く、清掃や消毒作業などは通常と同様でよい。むしろ、目、口、鼻の粘膜から感染するのでそれを遮断する
ため、 適切に防護具を使用することや、施設内の換気をよくすることが重要。
・また、陽性者を早く把握してしかるべき措置を講じること、職員の持込感染を防ぐため、県のN-CHATなど活用し健康管理を徹底する、症状の
ある職員は就業しないといったことを徹底する、体調が悪い時は気兼ねなく休める職場環境作りも重要。
<Q6-2>
入居者様への感染源は職員等と思われる。職員等の感染予防策や感染の有無の確認方法をより具体的に教えていただければありが
たいです。抗原検査の頻度等。(令和5年3月15日更新)
・職員は毎日の健康管理、該当症状の洗い出し、地道な積み上げししかありません。職場として休める体制が必要です。
BCP計画を作成し、休んだ時にカバーできる環境や言いやすい雰囲気づくりを作ることが重要です。
<Q6-3>
衛生材料の備蓄品の備えは十分にあるが、食料が3日間ぐらいしかない。
コロナ陽性者が出た場合、食料の配給サービス等の情報を知りたい。(令和5年3月15日更新)
・事業所への配布はない。不要不急ではない事例の外出にあたると思いますので、どうしても必要な状況として買い出しは不可避かと思います。
また、今後の法律改正では陽性者の隔離は法律の縛りはなくなります(ご施設での勤務をどのようにするかは別の話ですが)。
ひとつの目安として、買い出しに出る条件として「有症状者の解熱後24時間後、または無症状者の場合」なども一案かと思います。
それでも人手が不足している場合は施設のご判断でご対応される必要があるかと思います。
Q7 その他
<Q7-1>
ケアハウス(在宅)としての陽性者への対応や、他入居者様・家族・職員への対応をどのようにしたら良いか。
(食事時間のみ入居者が集まる場合)(令和5年2月15日更新)
・不確定要素が大きいので明確に示すことは難しいが、まず、最初のスクリーニング検査を全員実施してその後は、(接触者について)リスク
分類していく、また、3日後にフォローアップ検査をするなども一案である。
<Q7-2>
施設内で発生した陽性の利用者を陰圧室まで移動する場合の対策について(令和5年2月15日更新)
・陽性者の対応に陰圧室は必ずしも必要ない
・陰圧室までの移動は、陽性の利用者にマスクをさせていれば、利用者がマスクができない状態であっても、通常の換気で問題ない。
クラスター発生時の対応では原則として、他病棟(他フロア)への伝播を防ぐことが第一目標のため、職員の複数掛け持ち対応をいったん中止
して、他病棟との交差を断つことが望ましい。
・したがって、陰圧室がコロナ発生病棟とは別フロアにある場合には、あえてフロアを移動してまで陰圧室に移動するよりは同フロアの個室に
移床させることがまずは優先。
<Q7-3>
陽性者対応後の廃棄物に関しての処理方法について
当施設では、廃棄物を1箇所に集めておき、そこから業者が運ぶようになっている。陽性者が使用した廃棄物について、どのルート
を使っても共有場所を通過しなければいけず、どのように運搬したらいいか?悩んでいる。(令和5年2月15日更新)
・感染性廃棄物は、密閉後に清潔エリアへ運搬されるため、そのまま運搬して問題ない。運搬の際に触れるところを環境ワイプで拭いて運搬する
と運搬者も安心して対応できる。
・レッドゾーンで使用したガウン、手袋などは痰や血液があまり付着していなければ、施設内に保管し時間経過すれば一般廃棄物で搬出すること
は可能。施設としてもコストもかからない。
<Q7-4>
食事介助が必要な方が多く、非感染者を個室毎に、個別対応する事は時間的にも現実的に難しいが、どのようにしたら良いか。
(令和5年2月15日更新)
・感染者の割合が多いか非感染者の割合が多いかで対応がわかれると考える。たとえば、入所10人中9人が感染の場合は非感染の1名を個別対応
するという方法もある。
・あるいは、感染者グループと非感染者グループで時間をずらして対応する、ただ、交代時には消毒や手指消毒を徹底し、換気もしっかりする
ことが必須。
・市中感染が拡大し、職員も不足し、病床も逼迫して施設内療養が求められる状況で、どのようにして業務を継続していくか、BCP計画をたて
て組織体制づくりをしておく必要がある。
【参考資料】介護施設・事業所における新型コロナウイルス感染症発生時の業務継続ガイドライン(厚生労働省)[PDFファイル/4MB]
<Q7-5>
認知症の方に対する今後とるべき感染対策について認知症の方の感染後の対応(令和5年2月15日更新)
・センサーマットや遠隔監視用のモニターを使うなど工夫が必要。それでも対応が難しい場合は、抑制を避けるためには都度スタッフが対応する
必要がある。または、逆に認知症の方以外をできる限り外に出ないようにお願いする方法もある。
どちらにしても、スタッフは自らの身を守るための防護をする必要がある。
<Q7-6>
夜勤者の配置の仕方について(令和5年2月15日更新)
・コロナ専任が理想ではありますが、人手に限りがあるため、そのようにできない施設も多いと思う。そのため、防護服を着用してきちんと対応
すれば問題はない。しかし、脱いだガウンは再利用してはいけない。
<Q7-7>
陽性者の配膳時のケアはどうしたらよいか。(令和5年2月15日更新)
・配膳や点滴交換だけなら、マスク・手袋だけの対応でも可能。しかし、利用者がベットから落ちている、簡単なケアが必要、利用者がマスクを
装着しない、などのケースが多いと思われるため、様子を見ながら、職員の装備を加えていくこと。
<Q7-8>
認知症の方の陽性者が発生した時の対応をどうしたら良いか。居室で隔離をしたいが、陽性の利用差が理解できず出て来られた場合
の対応の仕方について。(令和5年2月15日更新)
・スタッフは防護服をきちんと着用して対応することが必要。陽性者が他の利用者のところに出ていけないよう、また他の利用者が陽性者に近づ
けないように、物理的に通れないようにする方法もある。基本的には換気をしつつ、各事業所が定めているインフルエンザと同様のルールで
良い。
<Q7-9>
入居者が陽性となった場合で重度化した方についての対応(入院受入れは可能なのか?)規制していることへの緩和の仕方について
(令和5年3月15日更新)
・入院治療が必要な方は受入れてもらえると思うが、ACPや病床の状況次第では嘱託医に看取りまでしていただくケースはあるだろう。
今までは、保健所が受け入れ先の調整を行っていたが、5類に移行してからは、保健所を介さず嘱託医と病院で調整することになる。
<Q7-10>
➀ユニット内に陽性者1名発生した際のゾーニングの仕方
②陽性者と同テーブルで食事等リビングで過ごされた利用者(マスク無)の入浴の方法
③陽性者のおむつ等処理の方法④職員のメンタルケアについて (令和5年3月15日更新)
①カーテンでの隔離や換気を十分行う。ユニット全体が濃厚接触となった際は無理にイエローゾーンをつくらず、養生テープでレッドとグリーン
を区切る方法もある。陽性者が多ければ、逆に陰性者を隔離する方法もある。
②陽性確定でない方に対しては神経質にならなくてよいが、職員はサージカルマスクを着用して入浴介助したほうがよい。陽性確定者には、
ゴーグル・フェイスシールド・N95の着用が望ましい。
③排泄物での感染は無い。トイレ内にくしゃみ等してエアロゾルが残る場合も考えられるので、共有トイレはマスクを着用させる。
④周囲のサポートが欠かせない。管理者は状況を把握して職員に共有する。クラスターは必ず終息する、という意識で対応する。
<Q7-11>
陽性者の開放の時期について。(令和5年3月15日更新)
・5類に移行後、10日間の隔離期間は目安でしかなくなると思われるが、ウイルスの感染力が変わるわけではなく、10日間は感染性に気を付ける。
食事の配膳等、ケアを行わない時はガウンの着用は必要ない。他の事業所でも同じような質問があり、陽性者自身がマスクが出来る状態で
あれば、マスクをして、屋外や共用室を使って歩くなどし、本人のADLを下げないようにすることも必要。
<Q7-12>
喀痰吸引物品の取り扱いについて。現在吸引ビンを洗浄・消毒して使用しています。回収した痰等は汚物室で流し物品を消毒して
いますが、同様の方法だと空気感染のリスクが高いのではないかと思います。
陽性者の喀痰吸引後の対応・消毒方法等はどのようにしたらよいでしょうか。(令和5年3月15日更新)
<ポータブルの居室で使用するタイプについて>
処理時にこちらで気を付けるしかない。マスク着用のうえ、まとめて処理して汚物室やトイレに流す頻度が少なくなる工夫をする。
汚物室については、きれいなものを汚物槽の近くにおかないよう再確認する。
<Q7-13>
コロナ発生時にご家族に説明する際にどういったところを気を付けているのか。具体的な説明はどういった事例があるのか。
施設入居者より感染対策や隔離について質問があった時の対応。病院のように徹底した隔離はしないのかと言われた時の対応は
どのようにしているのか。(令和5年3月15日更新)
・感染者の特定は避けなければならないので、施設内にコロナ罹患者がいる、という説明でよいだろう。誰が持ち込んだのかなどの犯人探しは、
よろしくない。入居者には、感染対策しなくてはならない方がおり、病院や保健所に相談して対応している、という説明で良いのではないか。
<Q7-14>
陽性者の対応が、非感染者が対応するのが限界がある場合、陽性者の職員が対応した方が、被害が広がらないのでいいのであるが、
その場合、出勤にはならず、休みで働くことになるので、その場合の職員納得のいく説明が難しい。(令和5年3月15日更新)
・就業制限がかかっているため、ルール上は不可だが、陽性者が就業せざるを得ない場合もこれまであったと聞いている。実際に陽陽介護に実際
になった事業所は少ないと思われる。5類移行で就業制限がなくなった場合、休みの取り扱いは施設ごとのルールになるのではないか。
<Q7-15>
クラスターが発生した際の対応について(令和5年3月15日更新)
・相談できるところを決めておかれた方がよい。場所、いつ、誰がかかわって、広がっているかなど、Excelなどを使いながら、対応していくなど
工夫が必要である。
<Q7-16>
感染者のトイレについて(令和5年3月15日更新)
・本的にはポータブルトイレや部屋設備のトイレを使用する。できない場合は、共有トイレを時間的な差を作り、対応をする必要があります。
しかし、これについても正解はありません。そこそこの状況で対応せざるを得ない。
・換気時間は調べればわかるので、例えば5分で換気できる場合は、10分間隔をあけるなど、換気完了時間の2倍程度の時間を空けるべき。
<Q7-17>
陽性者が陽性者を介護することについて(令和5年3月15日更新)
・感染対応をやりきってしまって、あくまで最終手段であり、基本的にはなしです。そうならないようにBCP計画を設定することが必要ですし、
管理者として、陽性で勤務させる職員のケアも必須です。
<Q7-18>
認知症の方に対する今後とるべき感染対策について認知症の方の感染後の対応(令和5年3月20日更新)
・センサーマットや遠隔監視用のモニターを使うなど工夫が必要です。それでも対応が難しい場合は、抑制を避けるためには都度スタッフが対応
する必要があります。または、逆に認知症の方以外をできる限り外に出ないようにお願いする方法もあります。
どちらにしても、スタッフは自らの身を守るための防護をする必要があります。
<Q7-19>
認知症の方の陽性者が発生した時の対応をどうしたらいいか。居室で隔離をしたいが、理解できず出て来られた場合の対応の仕方
について(令和5年3月20日更新)
・スタッフは防護服をきちんと着用して対応することが必要です。陽性者が他の利用者のところに出ていけないよう、また他の利用者が陽性者に
近づけないように、物理的に通れないようにする方法もあります。基本的には換気をしつつ、インフルエンザと同様のルールで大丈夫です。
<Q7-20>
入居者の食事中の会話を止められないがどうしたらよいか。
歯ブラシを手洗い場に置くことは好ましくないとのことだったが、棚の高い位置に置くこともよくないのか。
(令和5年3月27日更新)
・高齢者には会話好きな方も多いので、食事中の会話は仕方ない面もある。
・飛沫の届かない高い位置ならばよいが、入居者の居室で保管するのが好ましい。
<Q7-21>
職員が不足した時の対応方法について(令和5年3月27日更新)
・発症日から8日が経過した職員には陽性入所者の対応をしてもらうのは可。無症状者では5日後に抗原定性検査が陰性なら勤務可。
有症状者でも症状軽快から24時間以降にPCR(もしくは抗原定量検査)が2回陰性なら勤務は可能。ゾコーバが早期にウイルスを減らす可能性は
あるが、療養期間短縮に関しては科学的根拠のある推奨はない。これらの情報は、5類感染症以降時に変更となる可能性あり。
<Q7-22>
徘徊する認知症陽性者への対応(令和5年3月27日更新)
・センサーマットや、監視用モニターなどを活用すると良い。廊下に長テーブルやいすを置いて徘徊を早めに止める工夫をしている施設もある。
徘徊が多い等で、陽性者以外を隔離する方がいい場合もある。
<Q7-23>
看護師は基本的な感染対策ができるが、介護職員への指導教育方法について教えてほしい。(令和5年3月27日更新)
・コロナの感染対策は特別なことではなく、手洗い励行のように、一般生活でどう気を付けるかなので、基本的な感染対策の指導を行う。
・県ホームページにある、他県の感染対策などは、大学でも推奨できると考え提示している。これらを参考にご施設でマニュアルを整備され、
他の施設職員に指導いただけるとよいと考えている。
<Q7-24>
5類になった後の、外来受診や入院対応の違いについて伺いたい。発熱時の連絡先や、受け入れ病院の違いなど。
(令和5年3月27日更新)
・保険適用がなくなり、インフルエンザと同じように施設内で診ることになるので、嘱託医に相談されて処方や点滴などしてもらうことが基本の
対応となる。
・ACP(アドバンス・ケア・プランニング)でどこまで治療をするか随時随時に家族とも確認しておくこと。
・協力医療機関等の医療機関と平時から、連携をとり、感染発生時にどういうふうに対応するか話を進めておくことが重要。
<Q7-25>
ゾーニング方法(ビニールカーテン等で空間を仕切る必要はあるか)
陽性者対応の職員配置(通常対応職員と陽性対応職員を分ける必要があるか)
陽性者対応期間中の職員と利用者の抗原検査実施頻度(定期的に実施をした方が良いか、症状のある場合に絞った方が良いか) レッドゾーンの利用者対応以外でも、PPEの使用は必要か。 (令和5年3月27日更新)
・個室等で空間を遮断できなければ、ビニールカーテン等で空間を仕切る意義は低い。適切な感染対策ができている職員は感染しないため、
通常対応職員と要請対応職員を分ける必要はない。
・検査の定期的実施については、検査のキャパシティや流行状況によって必要度が変わる。
・PPEは標準予防策として体液に暴露される際は、体液から身を守るために装着する。
<Q7-26>
食事対応ですが、陽性者は紙皿対応と決めていますがグレーゾーンの方や同じ階の方も全員する必要があるのでしょうか? 洗濯物も80℃以上でと聞いていますが、常時お湯での洗濯対応ではないのでその場合どういうやり方なら施設で可能でしょうか?
(令和5年3月27日更新)
・食器や洗濯は日常的な方法で問題なく、新型コロナウイルス感染症患者であっても特別な対応は不要。
<Q7-27>
協力医が複数いる、夜間・診療時間外に連絡がとれない協力医もいるので、コロナ感染者が緊急搬送が必要になった時の不安が
ある。保健所に連絡をとなっているが、不安はあります。(令和5年3月27日現在)
・今は保健所に連絡となっていますが、5類になると保健所に連絡というシステムがなくなると思います。そのため、夜中に体調が悪くなった時と
同様の対応になります。
<Q7-28>
5類になってからの面会の緩和の仕方や外出について検討中です。県からガイドラインなどを出す予定はないですか。
家族会を開催し家族に説明する際、指針があれば説明しやすいのですが。(令和5年4月25日現在)
・ガイドラインについては、各施設で決めていただくことになる。
・大学病院では、2年前から人数制限や時間制限しながらの面会を実施している。
・この研修でも、各ご施設で工夫されながら、感染対策を講じての面会の実施を勧めてきている。
<研修参加者の面会状況>
・窓越面会
・人数制限(2人まで)、時間制限(15分)、決められた場所、マスク着用、検温・体調確認、換気や消毒を徹底しての面会。
<Q7-29>
5類になってからの面会制限、職員への制限緩和はどうなるのでしょうか。(令和5年4月25日現在)
・大学病院は2020年当時は、県外移動や帰省者と接触した職員については検査して陰性確認後に出勤するなどの対応をしていた。
・2023年4月現在では、移動・会食の制限は設定していない。日々の体調チェックと、体調不良時の休み、病院受診を心がけてもらっている。
・5類移行に伴い検査キットの補助もなくなるため、体調が悪い時には医療機関に相談するなど、対応を変えていかないといけない。
<Q7-30>
施設での隔離中の換気方法(陰圧整備がされていない室内) 自助具等使用中入所者の物品の消毒・保管方法。
(令和5年4月25日現在)
・飛沫感染するので、換気が重要。
・外の窓を開けて換気することで、室内のウイルスの濃度が薄まって感染のリスクは下がる。
難しいなら、サーキュレーターなどを使用して部屋の外に向かって空気が流れるような工夫もある。
・換気せずウイルスの濃度が高くなると、同室の陰性の方や職員に曝露し感染する。
・共用の物品は、期間限定でもなくすようにした方がよい。
<Q7-31>
利用者の方が隔離期間が長くストレスが溜まってイライラされる事もあった。
職場では、職員はN95マスクの上にサージカルマスクもしてますが、他の施設ではどうですか。
(令和5年4月25日現在)
・同じ部屋にいる必要はなく、マスクをきちんとつけてもらっておれば、外に散歩に行ってもいいし、距離をおいて会話されてもよい。
・大学病院でもN95の上からサージカルマスクを着用している。N95が汚れないようにサージカルを着用している。
処置のつどサージカルを交換するが、その際には必ず手指消毒することが重要。
<Q7-32>
入居者陽性者の居室以外(リビング等)での感染予防の方法を教えてほしい。(令和5年4月25日現在)
・感染者6、7名発生したユニットをレッドゾーンにして、固定の職員で対応された、とのことだが、個室内をレッドゾーンに、それ以外の
廊下から詰所までがグリーンにして、原則レッドゾーンは広げないようにする。PPAは個室内でとって必ず手指消毒して、共用物品も専用に
する。
・5月8日以降は、保健所対応がなくなるので、嘱託医への相談や、契約している協力医療機関で相談して対応してもらうことになるので、
平時より相談をしておくことが重要。
<Q7-33>
窓がない部屋の換気の時間はどのくらいか。(令和5年4月25日現在)
・施設の構造等の詳細わからないので、回答は難しいが、扇風機やサーキュレーターで、部屋から外へ空気が流れるようにする方法がある。
<Q7-34>
県外渡航や県外者と接触した職員の制限について、4月からは1日休んでもらい、その後毎日検査し陰性確認して出勤してもらっており、家族以外の者と会食した場合は検査して出勤させているが、5月8日以降どうすればよいか。(令和5年4月25日現在)
・いつまでもそのような対応を続けるのは難しい。
・県外も県内もウイルスに接触する機会はほぼ変わらない。実態として人口当たりの感染者数も逆転しているときもある。
・今の制度の切り替わりの機会に、見直していくべき。
・それよりも移動の際や人ごみに入る時は必ずサージカルマスクをつけるなど感染対策を徹底させることが大事。
<Q7-35>
5類移行後のコロナ対策はどのように変化するのか。(令和5年5月18日現在)
<マスク着用について>
・5類移行後の対策は社会全体で模索中の段階。医療機関を受診する場合にはマスク着用は推奨されており、医療機関としての位置づけとしては
マスクが必要とされているが、高齢者施設などは生活の場と考えた時に、位置づけや考え方をどうとらえるかによって変わってくる。
・生活の場と捉えるのであれば、基本的にはマスク着用の必要はないが、感染リスクがあると思われる場合などは、マスク着用の判断は個人に
委ねられるものである。
・施設入所者については、感染リスクがあるかどうかを各個人で判断することが難しい状況であると思われるので、近い距離での会話の場合や、
感染状況が悪化している時期はマスクをお願いするなどの対応が考えられる。
<療養期間について>
・社会全般的には、インフルエンザと同様に発症から5日を療養期間となったが、コロナウイルスは10日程度は感染力があるため、その期間は
様子をみる必要がある。病院によっては、7日間の療養期間とする施設も増えている。
・5類移行後の全体的なコロナ対策の考え方は個人ごとに異なるため、どのような対応をするかは各施設で状況をみながら考えていく必要が
ある。
<Q7-36>
コロナウィルスの今後の見通しについて、コロナ発生当初から比較するといろんな種類の変異株が発生しているが、今後も重症化
するような株が発生することがあるのか。(令和5年5月18日現在)
・ウイルスは常に変化しているため、今後、肺炎等を重症化させるような株が出てこないとは言い切れないが、一般的には、病原性と感染力が
どちらも高いものは少ないため、今回のコロナも感染力が高まるのに併せて病原性が低くなり、今後は、風邪に近いものに収束していくのでは
ないかと考える。
<Q7-37>
5類移行後、コロナウイルスはインフルエンザと同程度にものと考えてよいのか。感染した際の病院の対応は変わるのか。
(令和5年5月18日現在)
・コロナウイルスはインフルエンザよりも感染力が高いという認識は持ってもらう必要がある。
・インフルエンザと重症化率があまり変わらないとしても、コロナは感染力が高いため重症者数は増える可能性は高い。
・医療機関へのアクセスについては、基本的にはどこでも受診できるようになっていくので、以前よりも病院を受診しやすくなっていくと考えて
いるが、各医療機関がどのように対応していくかは、まだ様子をみていく必要がある。
<Q7-38>
利用者が感染した場合のシミュレーションを実施した方がいいのか。(令和5年5月18日現在)
・これまでそれぞれの施設がおこなってきたコロナ対応を振り返りながら、今後利用者・職員等に感染者が出た場合の体制を想定しておくことは
大事と考える。
<Q7-39>
施設における感染対策のモデルのようなものはあるか。(令和5年5月18日現在)
・感染対策はさまざまな情報が出ていると思うが、施設の構造や人員体制などによってできる対策が異なると思うので、一つの情報のみでは
なく、いろんな情報を収集して、各施設に合った対応策を検討した方がよい。高齢者施設の情報共有ネットワークがこれまでなかったので、
その連携ネットワークを構築していく必要がある。
<Q7-40>
5類移行後のコロナ感染者の対応方法について、以前と変更した点はありますか?(令和5年7月28日現在)
・基本的に対応方法は変わっていないが、濃厚接触者の検査は実施しなくなったので、症状がある方だけ検査を実施している場合が医療機関
では多い。
<Q7-41>
職員の同居家族にコロナ陽性者が発生した場合、職員の出勤停止の有無及び日数、出勤させる場合の留意点など。
(令和5年7月28日現在)
・濃厚接触者の検査は実施しないので、職員本人に症状がなければ、出勤することも可と考えるが、高い確率で同居家族から感染することが
考えられるので、有症状時にはすぐに検査を行うなど施設として慎重に判断をすること。
・大学病院では、職員に症状がある場合だけ検査を実施している。
・5類移行後は無症状でのスクリーニング検査は実施しないが、症状がある状態で検査であれば、保険診療の適用となる。
<Q7-42>
感染を広げない為の感染対策について(令和5年7月28日現在)
・入所者と職員との間では、感染対策を徹底されていると思うが、職員同士での感染対策は緩くなっている可能性がある。
・休憩・食事時間での黙食を改めて意識してもらうなど、職員同士での感染対策も気を付けてもらうことが重要。
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