熱中症対策

熱中症にご注意ください!

梅雨明けの時期は、特に熱中症のリスクが高まります!

その理由は、私たちの体が暑さに慣れるまでに時間がかかるためです。暑い環境での運動や作業を始めてから、体温調節がうまくできるようになるまでには、通常3〜4日ほどかかります。そのため、急に暑くなった日や、久しぶりに暑い環境で活動する日は、体がまだ暑さに対応できず、熱中症のリスクが高まります。

特に梅雨明け直後は、それまでの涼しい気候から一転して、高温多湿な天気が続くことが多く、体が暑さに慣れていない人が多いため、注意が必要です。

特に体が暑さに慣れていない時期は、無理をせず、こまめな休憩や水分補給を心がけましょう。
また、今年の夏も猛暑が予測されています。熱中症による死亡者数は、毎年1,000人を超えており、決して他人事ではありません。

しかし、熱中症は正しい知識と対策で予防できる病気です。

熱中症はどういう病気?

熱中症は・・・
・体温を平熱に保つために汗をかき、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)の減少や血液の流れが滞るなどして、体温が上昇して重要な臓器が高温にさらされたりすることにより発症する障害の総称です。高温環境下に長期間いたときや、その後の体調不良はすべて熱中症の可能性があります。

・死に至る可能性のある病気です。
・予防法を知って、それを実践することで、防ぐことができます。
・応急処置を知っていれば、重症化を回避し後遺症を軽減できます。
(出典:熱中症 環境保健マニュアル 2022)

どんな人が熱中症になりやすいの?

近年、熱中症による死亡者数は1,000人を超えており、そのうち高齢者(65歳以上)が約83%を占めています。特に高齢者は、熱中症にかかりやすく、重症化しやすい傾向があります。

熱中症による死亡数の推移

(参照:人口動態統計より環境省が作成)

熱中症死亡者のうち高齢者(65歳以上)の占める割合は、上昇しており、全体の8割を超えます。

〈 高齢者が熱中症になりやすい理由 〉
① 体内の水分が不足しやすい
高齢者は若い人に比べて体内の水分量が少なく、老廃物を排出するために多くの尿が必要になるため、脱水状態になりやすいです。

② 暑さやのどの渇きに気づきにくい
加齢により、暑さや喉の渇きに対する感覚が鈍くなり、体が危険な状態になっていても気づきにくくなります。

③ 暑さに対する体の調整機能が低下
体に熱がたまりやすく、暑いときには若年者よりも循環器系への負担が大きくなります。

※心臓や腎臓の悪い方や持病をお持ちの方は、かかりつけの医師にご相談ください。
(参考:環境省環境保健部 環境安全課 熱中症 ~思い当たることはありせんか?~)

◎ほかにも熱中症に注意が必要な人
・幼児や乳幼児
・持病のある人(糖尿病・心疾患など)
・暑さになれていない人(引っ越し直後・運動不足など)
・肥満の人
・体調がすぐれない人

◎身近な人を守るために
身の回りに熱中症にかかりやすい人がいる場合は、室内が適切に冷房されているか、水分補給ができているかなどをこまめに確認しましょう。

熱中症予防の方法は、長崎県地域保健推進課ホームページをご覧ください。

長崎県内の熱中症に関するデータは、気候変動適応センターのホームページをご覧ください。

 

【最新のお知らせ】熱中症対策が義務化されます。

熱中症のおそれがある労働者を早期に見つけ、その状況に応じ、迅速かつ適切に対処することにより、熱中症の重篤化を防止するため「体制整備」「手順作成」「関係者への周知」が事業者に義務付けられました。(令和7年6月1日改正労働安全衛生規則施行)

対象となるのは「WBGT値28度以上又は気温31度以上の環境下で連続1時間以上又は1日4時間を超えての実施」が見込まれる作業です。

詳細は、下記をご覧ください。
・職場における熱中症対策の強化について (チラシ)[PDFファイル/1MB]       
・職場における熱中症対策の強化について(リーフレット)[PDFファイル/6MB]        

※WBGTは、暑さ指数のことで、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境 ③気温の3つを取り入れた指標です。

西彼保健所管内(西海市・長与町・時津町)リンク集

西彼保健所管内の市町は、西海市・長与町・時津町です。
みなさまのお住まいの市町がそれぞれ情報を発信していますので、ご確認ください。

西海市 熱中症対策HP(外部サイトへ移動します。

長与町 熱中症対策HP(外部サイトへ移動します。

時津町 熱中症対策HP(外部サイトへ移動します。

指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)について

指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)とは、熱中症による人の健康に係る被害の発生を防止するため、「熱中症特別警戒アラート」が発表された場合、暑さをしのげる場所として利用できる施設です。

クーリングシェルターの情報に関しては、環境省 熱中症予防情報サイト(外部サイトへ移動します。)をご確認ください。

※熱中症特別警戒アラートとは
それぞれの都道府県内の全ての暑さ指数(WBGT)情報提供地点において、翌日の日最高暑さ指数が35以上となることが予測される場合に発表されます。

 

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