つつが虫病

このページを印刷する

つつが虫病とは

  • つつが虫病リケッチア(Orientia tsutsugamushi)を保有するツツガムシに刺咬されることにより感染するダニ媒介感染症です。
  • 感染後5日から14日の潜伏期を経て、発症します。
  • 主な症状は、 発熱、発疹、刺し口で、頭痛、全身倦怠感、食欲不振、リンパ節腫脹を伴うこともあります。
  • 発疹が顔面、体幹に多く四肢には少ないといわれています。
  • 検査所見では、CRPの上昇、肝酵素(AST、ALT)の上昇などが認められます。
  • 治療には、テトラサイクリン系の抗菌薬を投与します。

長崎県の発生状況(2025年4月24日時点)

つつが虫病の患者報告数
診断年 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025
長崎県 4 12 8 8 1 11 14 7 15 11 0
全国 422 505 447 456 404 538 544 492 444 349 35
  • 2025年は、長崎県は第16週、全国は第15週までの報告数を掲載しています。

 

長崎県におけるつつが虫病の診断週別累積患者報告数

性別・年代別の状況(2020年から2025年第16週)

長崎県におけるつつが虫病の性別割合長崎県におけるつつが虫病の年代別割合

長崎県におけるつつが虫病の男女別年代別報告数

  • 2020年以降に報告された患者は20代から90代でした。
  • 60代以上が約8割を占めています。
診断月別発生状況(2020年から2025年第16週)

長崎県におけるつつが虫病の月別患者報告数

  • 11月、12月に患者が多く報告されています。
症状に関する情報(2020年から2025年第16週)

つつが虫病患者における症状の出現頻度

  • 9割以上の患者で発熱が認められました。
  • 刺し口、発疹が7割以上の患者でみられました。
  • 頭痛、リンパ節腫脹が患者の約3割でみられました。

感染予防のために

マダニ対策、今できること(国立感染症研究所 昆虫医科学部)[PDFファイル/4MB]より抜粋

野外では、肌の露出を少なくしましょう

マダニから身を守る服装

忌避剤(虫よけ剤)を使用しましょう
  • 現在、ディート、イカリジンの2種類の有効成分の忌避剤が市販されています
  • 忌避剤は、マダニの付着を完全に防ぐわけではありません。他の防護手段と組み合わせて使用しましょう

 

マダニを持ち込まないようにしましょう

マダニから身を守る方法

 

ダニに刺された場合の対処方法
  • ダニに刺されたときは、無理に引き抜こうとせず、医療機関などで処置をしてもらいましょう
  • ダニに刺されたあと数週間は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は医療機関を受診しましょう

 

医療機関関係者の方へ

つつが虫病は、感染症法の四類感染症に位置付けられています。つつが虫病が疑われる場合には、最寄りの保健所にご相談ください。

また、つつが虫病の患者を診断した場合は、保健所への届出をお願いします。

参考情報

このページの掲載元

  • 環境保健研究センター
  • 郵便番号 856-0026 
    長崎県大村市池田2丁目1306番地11
  • 電話番号 0957-48-7560
  • ファックス番号 0957-48-7570