本河内高部・低部ダム「創成プロジェクト1」
本河内高部・低部ダムは、元々は水道用に建設されたダムでしたが、下流の中島川が氾濫した昭和57年7月の長崎大水害を契機に再開発を行い、洪水対策の機能も備えたダムとなっています。また、建設された明治期は、コンクリートによるモノ造りが始まったばかりで、低部ダムはわが国で2番目に古いコンクリート造りのダムとなっています。他にも多くの歴史的な価値を有する本河内高部・低部ダムは、明治期の最先端の技術を結集してつくられ、当時の技術革新の推移が見られることから、平成29年には国の重要文化財にも指定されています。
しかしながら、現状では、ダムの歴史的な魅力や過去の大水害の教訓を上手く伝えることができていないことが課題となっています。
そこで、令和5年6月16日、長崎大学の工学部による創成プロジェクトのメンバーが長崎振興局に集いました。
長崎大学創成プロジェクトは、地域固有の問題について、学生が主体となってアイディアの具現化を通じて解決を図るものです。今回は、本河内高部・低部ダムの歴史的な魅力や過去の大水害の教訓を、「わかりやすい魅せ方」で後世に伝えていくことをテーマに取り組むこととしています。
今回は初回打合せとして、現状と課題の共有と現地調査を行いましたので、紹介させていただきました。今後は、我々(長崎振興局)もプロジェクトに参加し、社会実装できるよう取り組んでまいります。
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