滝の観音は万治3年(1660)黄檗(おうばく)木(もく)庵(あん)の法子鉄(てつ)巌(がん)が禅堂を建て、寛文7年(1667)に中国の富商許登授が現在の本堂を寄進した。本尊の魚籃(ぎょらん)観音像も彼が寄進したものである。領主諫早茂照はこの地の幽深を賞で、元禄4年(1691)一帯の山林を寺に寄進している。庫裡の背後には、高さ30mの一条の滝がかかり、随所に異国風な石像が配置され、古来文人墨客の杖を引いた名勝地である。 大きな地図で見る