SEED1931(旧諫早銀行本店)は、市街地中心部の本町通りの角地に建つ銀行店舗。外観は、ドリス式※1オーダー※2の通し柱を東面と南面に4 本ずつ並べ(東面は円形付柱)上部に帯状の軒飾を巡らす重厚な意匠である。
内部は、旧営業室を有し、吹抜の大空間には4本のトスカナ式※3オーダーの円柱を立て大空間を支えている。天井は額縁の中に格天井を納める。
古典様式の外観が街角景観をつくる銀行建築で、一世紀にわたって市民に親しまれている。
※1 ドリス式の柱は、最も起源の古い建築様式の一つで、装飾が少なく力強くシンプルなデザインが特徴。円柱は太く、装飾のない円形の柱頭を持ち、全体的に荘重な印象を与える。
※2 オーダーは、古典主義建築の基本単位となる円柱と梁の構成法で、独立円柱(礎盤、柱身、柱頭)と水平梁から成る。
※3 トスカナ式の柱は、ドリス式様式の変形で、異なる部分は、軒下の建築装飾(メトープ(浮彫石板)とトリグリフ)を欠き、柱身には溝彫りがない。ドリス式にはない柱礎が加えられている。