旧親和銀行本店懐霄館※1は、本館背面に屹立する旧電算機棟で、昭和50年に増築された。正面の塔状の構造体は割肌(わりはだ) ※2の諫早石積。正面は花崗岩貼で中央の長大なスリットに向かい壁面が湾曲する独特の造形。巨大な吹抜や業務室に、展望室、噴水付サロン、ギャラリーなど異質空間を巧みに配する。本館と一体で白井晟一の世界観を完成させた記念碑的作品となっている。
※1 「懐霄館」の名称は、「霄(そら)を懐かしむ」明けの空間「懐霄館(かいしょうかん)」と白井が名付けた。
※2 石をハンマーとくさびなどを使って割ったままの、自然で凹凸のある表面の仕上げのこと。