堤内家住宅は島原城三の丸南東に位置し、上級藩士が居住した三の丸の中で南東に開いた先魁門の内側の一画に所在する。
敷地内には島原の武家屋敷の特徴である湧水を湛えた池と築山庭園があり、堤内家住宅亭は敷地東端の石垣に接して建ち、以前は東側に眺望が開け、有明海や熊本まで眺めることができた。
建物の構造規模は、木造平屋建て、茅葺に金属板葺き、寄棟造で梁間2間、桁行3間である。間取りは3室からなり、南側に床の間を備えた4畳半、北側に3畳2室を配し、各室は趣の異なる数奇屋意匠の内装で整える。
堤内家住宅亭は城下の屋敷の伝統的な構成を伝える附属建物として 歴史的価値と建築史的価値を有している。