観潮橋は、針尾島東方の早岐瀬戸の狭窄部に架かる橋長36mの道路橋であり、国名勝「平戸領地方八竒勝平戸八景)」の一つで、急潮で知られる「潮之目」の地に架かる。構造形式は、中小規模の橋梁に用いられるポニーワーレントラス形式の鋼製単桁橋であり、部材の組立にはリベットが用いられており、戦前から続く古典的な橋梁の構成となっている。
三菱造船株式会社長崎造船所で製作され、当時昭和29年(1954の道路及び鉄道事情により陸路での運搬は難しいことから、完成した主構造を台船に載せて海上輸送し、海水の干満の差を利用して、一括架設の工法で行われた。
針尾島西方の国指定重要文化財である「西海橋」とともに、戦後長崎の発展を支えた幹線道路施設として貴重な橋梁であり、登録有形文化財の登録基準の「国土の歴史的景観に寄与しているもの」に該当する。
※ポニーワーレントラス形式:ポニートラス(左右の主構造のみで構成され、左右の主構造が上部で繋がれていないもの)とワーレントラス(トラス形式の一種)を合わせた構造形式。