沖ノ神嶋神社は、小値賀町野崎島の北端山中に祀られた古社で、海上交通の幼少として広く崇敬を集め、藩政時代には平戸藩主松浦家の庇護下にあった。ここに伝わる陶磁器18点は、14~17世紀までの中国・タイなどの海外産の陶磁器を主体としたもので、壷類12点、皿類3点、蓋物1点、獅子形香炉2点からなる。陶磁器が奉納された時期や経緯は不明であるが、江戸時代には神社の宝物として保管され、神事の場で使用されていたことが確認できる。ほぼ完形を留めた海外産陶磁器の稀有な遺例であり、中国・東南アジアに及ぶ広域的な海外貿易の実態を示すものとして学術的価値が高い。