大村湾に面した円墳の横穴式石室から出土した一括資料である。平成25年度に佐世保市が行った発掘調査により、玄室の南東隅から群集して出土したもので、青銅鏡、鉄製甲冑、鉄剣、鉄刀、鉄鏃、鉄鎌、鉄斧からなる58点で構成される。このうち、鉄製甲冑は、長方形の薄い板を湾曲させて縁辺に孔をあけ、鋲や革紐でつないで組立てたもので、畿内のヤマト政権から下賜された可能性が高く、長崎県では初めての出土となる。副葬品全体の構成は武器・武具が主体であり、被葬者の軍事的性格が色濃く反映されている。