出島橋は、出島東端に架かる橋長36mのプラットトラス形式の単桁橋です。アイバーを用いたピン結合のトラス構造に、明治期の米国系橋梁の特徴を見ることができます。架設当初より車道としての機能を備え続けている鉄製道路橋として我が国に現存する最古のものです。
出島橋は、長崎港の港湾改良工事に関係した道路整備により、明治21(1888)年から明治23(1890)年に架設された橋梁の一つで、現在地よりも下流に架けられ、当時は「新川口橋」と呼ばれていました。その後、明治43(1910)年に現在地に移設され「出島橋」と橋名が変わります。戦後の改修を経て、なお建設当時の形態を良く留めています。