年齢階梯制は一定範囲の年齢に属する集団が階梯をなして年中行事や祭礼等で重要な役割を果たしてきたことを指し、子供組、若者組、娘組等がそれに相当する。国は各地に残る年齢階梯制の中でも、記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財として、昭和29年に東京・静岡・長野・石川・愛知・三重・愛媛・徳島・高知とともに長崎県の年齢階梯制を選択した。県内において記録された地域は、有川町赤尾・壱岐郡・豊玉町千尋藻、厳原町豆酘、時津町日並郷中原の5地区である。