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旧升金商会店舗兼主屋・事務所兼倉庫

旧升金商会店舗兼主屋・事務所兼倉庫
国登録有形文化財(建造物)
よみがなきゅうますきんしょうかいてんぽけんしゅおく・じむしょけんそうこ
指定年月日平成28年(2016)8月1日
所在地島原市湊新地町420・450
管理・保護団体個人
ファイル

 明治3年に島原藩によって築かれた湊新地の角地に建つ。升金商会の開業は明治15年で、この建物は一部改造があるものの当初の建物の主体構造は変わっていない。
店舗兼主屋は角地の形状に合わせたL型の平面で、1階は角地に店を構え、西奥に座敷と仏間を配し、南に玄関、土間、居間、台所が続く。
座敷は床の間、違い棚、付書院を備えた書院造りで品のよい造りである。
座敷の上手表側に配された仏間は江戸末期から明治期の島原の町家の典型的な配置で当時の様相を示している。
この建物は、明治15年当時の様相が主体構造や座敷・仏間によく留められ、湊新地が開かれて間もない頃の様相を伝える貴重な建築であり、歴史的、景観的に高い価値を有している。
事務所兼倉庫は、升金商会の店舗の東側通りをはさんだ港側の湊新地の中でも荷揚船積場に近い場所に建つ。木造2階建、桟瓦葺、切妻造で梁間4間半、桁行8間の堂々たる土蔵造りの倉庫である。
棟札には島原藩の第13代大老の松平定勝の名前があり、以前は藩の蔵だったとの伝承を裏付けるものとなっており、建設年代も明治⑩年頃と判断される。
1階の棟柱は1尺5寸の角柱を使い、外周の柱は5寸5分、小舞竹で編んだ土壁で、当初はなまこ壁で仕上げられていた。
道路拡張により一部縮小されているものの、柱や梁は太く、長大な梁を使った頑丈な蔵である。規模の大きさからも、大工技術の質の高さからも、藩の蔵にふさわしい建築で湊新地の繁栄の様相を物語るものである。

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