本経は、明治初期までは上対馬町琴の江教寺に所蔵されていたが、明治以後同寺の廃寺に伴い、同地区の長松寺に移管された。
その後昭和56年の上対馬町誌編集事業の一環として行われた資料調査の際に長松寺にて本経が発見され、保存・整理・研究のために檀家一同の了解のもと、長崎県立対馬歴史民俗資料館へ搬入、昭和57年3月に正式に寄託され、昭和60年2月27日付けで「長松寺の高麗版大般若経」として県指定有形文化財に指定されていた(国指定により解除)。
なお、本経は伝来した詳細は明確ではないが、重要文化財となった安国寺(壱岐市)の「高麗版大般若経」と同版のものと推測される。
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