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ファイル 壱岐産ステゴドン象化石

発掘された化石は約20点、中国北部の旧像に類似する
壱岐産ステゴドン象化石
天然記念物(県指定)
よみがないきさんすてごどんぞうかせき
指定年月日昭和52(1977)年5月4日
所在地壱岐市芦辺町深江鶴亀触515-1壱岐市立一支国博物館
所有者壱岐市
最寄り駅亀川下車 徒歩3分
休館日毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館) ※GWおよび夏休み期間中は無休 ※12月29日~31日休館
開館時間午前8時45分~午後5時30分(最終入館 午後5時)
電話番号0920-45-2731

 ステゴドンは、長鼻目、ステゴドン科に属する大型の旧象であり、屋根型の稜が列をなす臼歯が特徴である。昭和46(1971)年1月7日、勝本町湯ノ本浦西方六郎瀬鼻の海食崖に露出する地層から田島俊彦氏(当時長崎市茂木中学校教諭)が象化石を発見した。その後の本格的発掘調査により、臼歯の一部、門歯(いわゆる象牙、大小あり、2頭分と思われる)の他、多数の骨片を掘り出し、ステゴドン象化石であることが確認された。発掘した化石標本(約20個)は、現在、一支国博物館に収蔵されている。希少なステゴドン象の化石である。壱岐産のステゴドンの右上顎の大臼歯の特徴は、日本産のアカシゾウやトウヨウゾウとは区別され、中国北部の楡社統(鮮新世中期)の旧象に類似する点が多い。

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