長崎市の祭礼に関する音曲のうち、江戸時代から伝承されているもので長崎諏訪神社くんち奉納のシャギリ、竹ン芸囃子、旧西古川町角力踊道中囃子が指定されている。シャギリには、道中(どうちゅう)、本道中(ほんどうちゅう)、諏訪入(すわい)の三曲が伝承され、笛と締太鼓が使用される。竹ン芸囃子は竹ン芸の下座音曲で明笛(みんてき)、片鼓(はんこ)、三味線が使用され、明楽(みんがく)の系統に属する音曲である。角力踊道中囃子は大太鼓、締太鼓、笛が使用されるにぎやかな音曲で旧西古川町がくんちに奉納した角力踊道中踊の下座音曲である。田中町中尾の人々が保存会を組織してその保存にあたっている。
なお、この文化財は、昭和40(1965)年5月31日に県指定無形文化財に指定されていたが、昭和52(1977)年1月11日に指定解除、同日、県指定無形民俗文化財に指定されている。
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