ステゴドン(旧象)化石産出地は、勝本町立石西触地内の、通称「六郎瀬鼻」とよばれる海岸であり、国民宿舎「壱岐島荘」の真西700mの位置にある。含化石層は、北に面した高さ約8mの海食崖に露出する。化石は、その下部の厚さ約2mの礫質砂岩~細礫岩から発掘されたもので、その中部と上部には炭化物を含む泥岩をはさんでいる。この地層は、海岸にそって延長約30mにわたって露出している。象化石含有層の上には、下位より玄武岩の大礫よりなる礫岩(2m)、成層した凝灰岩(1.5m)、白色軽石凝灰石(4m)が重なり、その上は柱状節理の発達した玄武岩の厚い溶岩流によって覆われている。希少なステゴドン象化石の産出地として価値がある。
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