龍良山は海抜558.5m、原始林はその北側斜面に海抜120mの低地から山頂まで広がっている。海抜350m付近を境に、下方にはスダジイ林、上方にはアカガシ林が発達している。スダジイ林は樹高20m、最大幹径は1mに達する。場所によりイスノキも多い。上方のアカガシ林は雲霧帯に発達する森林でアカガシを主木とし、ヤブツバキ・カクレミノ・ネズミモチが生育し、ミヤマシキミの低木を伴う。原始林全域の自然度は極めて高く、低地のシイ林から高地のアカガシ林までの連続した照葉樹林が良好に残されている地域は、日本でも数少なく、貴重なものである。
より大きな地図で 大きな地図で見る