中世対馬の豪族である早田(そうだ)氏に朝鮮王朝から与えられた告身(官職授与状)である。早田氏の告身は、成化13年(文明9年・1477)9月17日付の倭人某宛、同じく成化18年(文明14年・1482)3月日付の倭人皮古三甫羅宛、弘治16年(文亀3年・1503)3月日付倭人皮古而羅宛の3通を伝える。法量はそれぞれ98.9㎝×85.4cm、98.0cm×79.8cm、106.6cm×80.6cmで、料紙はいずれも一枚の楮紙である。わが国に現存する朝鮮国告身中、まとまった最古の遺品として珍しく、わが国と朝鮮との交渉を具体的に伝えて貴重である。
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