対馬宗家関係資料は、江戸時代、対馬国を治めた対馬藩に伝わる藩庁文書群である。廃藩置県によって対馬藩が消滅した後も地元の旧家臣達によって守られていた。
2012年に寛永11年(1634)から明治5年(1872)までの記録類16、667点が指定されたが、資料群全体の調査が終了したことをうけ、2015年に追加指定された。宗家が対朝鮮通交を管掌した江戸時代から明治5年までを指定対象年代としている。その内訳は、文書・記録類46,527点、絵図・地図類1,469点、典籍類3,338点、印章類218点、書画・器物類394点で、総数51,946点となる。
対馬宗家関係資料は、質・量ともに充実している点で藩政史料のなかで群を抜くとともに、朝鮮との外交・貿易に関する記録類を多数有しており対外関係史上の稀有な資料として学術的価値が高い。
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