美津島では、昔から盂蘭盆会(うらぼんえ)(旧7月14日~15日)を中心に、集落ごとに盆踊りの行事が伝承されてきた。この盆踊りは、各集落にほぼ共通して、社寺や家々の庭先などで約8~10名がおもに縦二列の隊型で盆踊歌と太鼓、笛、鉦(かね)の囃子(はやし)に合わせて踊る。踊り手は男に限られており、踊りの番数は多く、はじめに祝言踊を、その後にほかの踊りを続ける。踊りは隊形を変え、扇、太刀、長刀、鎌、棒を持ったり、女装をしたりして踊る。この盆踊り行事はスガタミ(練習開始)から本番まで、踊り手に厳しい規律や作法が教えこまれるなど、地域の社会、風俗と結びついている。
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