対馬北部の御嶽(標高490m))一帯の国有林約150ヘクタールの地域は、大正12(1923)年キタタキ生息地として天然記念物に指定された。キタタキはすでに絶滅したが、この林相は保持され好適な鳥類繁殖地として指定名称が変更された。マミジロ・サンコウチョウ・カラスバト・オオルリ・チョウセンエナガなど、多くの鳥が御嶽とその周辺樹林帯で繁殖する。わが国における、ヤイロチョウの稀な繁殖地のひとつである。また、本土では冬鳥として渡来するシロハラ・マミチャジナイが、夏ここで繁殖することは、ワシ・タカ類の多いこととともに、極めて特徴的なことである。
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