明治15(1882)年に創建された江袋教会は、国内の現役の木造教会としては最古級のものであり、ほかには旧五輪教会堂(五島市)、出津教会(長崎市)など数棟にすぎない。
他の現存教会堂が移築や増築をされているのに対し、江袋教会はこれまで多少の改築を受けているものの、創建当時の場所に当時の規模や形をほぼ変えることなく、また現役の祈りの場として維持・管理されている点で極めて貴重である。
平成19(2007)年2月12日に、漏電を原因とする火災により損傷を受けたが、柱や梁等の構造体、外壁はしっかりと残っていた。教会関係者・建築専門家等から構成される江袋教会復旧委員会のもとで、修復に向けた調査や方法、復原方針が決定され、平成20(2008)年10月から本格的な工事に着手し、平成22(2010)年3月末に修復工事が完了した。
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