黄島は、五島市崎山の南方9㎞にある面積1.47km2の小さな火山島で、火山砕屑岩と溶岩から構成されている。島の東部には、標高91mの噴石丘が形成され、径400mの円弧状の火口があり、火口底やその周辺には多数の火山弾が散在している。南部海岸では、玄武岩の溶岩流が高さ20~30mの崖を形成し、厚さ1~2mの溶岩流が10数枚重なるのが露出する。海面2mの高さの所に溶岩トンネルが開口し、北に向ってほとんど一直線に延びる。奥行は132m、洞穴の高さは1~7.2m、最大幅員5.75m、最小幅員3mである。内部の壁面には流痕、鍾乳石が見られる。模式的溶岩トンネルであって、学術資料としての価値がある。
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