三井楽町貝津に古くから伝えられている獅子舞で、正月の行事の一つでもある。正月二日、貝津神社において「獅子起こしの儀」があり、翌三日、同神社氏子の各家を訪ねて悪魔払いをする。役割は、男獅子、女獅子、それに天狗の面をつけた猿田彦で太鼓と笛の音に合わせて舞う。舞は「道中」「狂舞」「宮巡り舞」の3つからなっているが、特別なものとして「神楽舞」がある。二人立ちの獅子舞は各地にあるが、頭を持つ獅子方のみが舞をして、後の獅子方はホロのすそを持つだけの古式の獅子である。
なお、この文化財は、昭和47(1972)年8月15日に県指定無形文化財に指定されていたが、昭和52(1977)年1月11日に指定解除、同日、県指定無形民俗文化財に指定されている。
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