このカシは目通り幹囲3.5m、地上3mのところから多くの枝を出し、樹冠は球状を呈す。青方は慶長以来、紀州漁民が移住したという。移住に際し、青方港の入口に漁業の神恵比須を祭り、そのうしろに紀州からこのカシを移植したのが、指定のもので、地元ではこれを特に紀州樫と称している。珍しいウバメガシの巨樹であるだけでなく、紀州との交流、五島の漁業史の一端を物語るものとしても貴重である。 大きな地図で見る