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ファイル 五島市久賀島の文化的景観

五島市久賀島の文化的景観
重要文化的景観(国選定) 
よみがなごとうしひさかじまのぶんかてきけいかん
指定年月日平成23(2011)年9月21日
所在地五島市久賀島
登録基準一 国土の歴史的景観に寄与しているもの
ファイル

 久賀島は、五島列島中南部に位置する湾口を北に開いた久賀湾が島の中央部まで食い込んだ馬蹄形を成している。傾斜のある沖積地を利用し、五島列島では珍しい棚田が営まれている。
 外海に面し季節風が当たる地域を中心にヤブツバキが自生し、島内に2箇所のヤブツバキ原始林が展開するほか、居住地近傍や耕作地の周辺にヤブツバキが植栽され、古くから利用されてきた。
 ヤブツバキの木質は堅く緻密で均質であり、工芸品・細工物に使われてきた。また、日本酒製造用の木灰・含有アルミニウム分を活用した染色・高品質の木炭など様々な利用が行われてきたほか、実から採取される良質の油は整髪用・美容食用・燃料用など現在でも利用価値は高い。村制時代のヤブツバキの伐採を制限する条例制定、「クチアケ」と呼ばれる採取日設定による集落の共同作業、「ドンザ」と呼ばれる作業着など、ツバキ生産に関わる伝統的な生業の在り方が現在も継続されている。
 このように、「五島久賀島の文化的景観」は、地形条件に応じて形成された集落及びその生活・生業の在り方、また島内に2箇所のヤブツバキ原始林をはじめ、外海側に発達するヤブツバキ林・集落近傍に植栽されたツバキ樹とその利用によって特徴付けられる文化的景観である。

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