島山島は玉之浦湾の西に位置する島である。五島ではヘゴを特にオニヘゴと呼ぶ。一般に、茎の発達しない幼木では一見してほかのシダと区別しにくいこともあるが、茎が発達してくるとヘゴであることがわかってくる。最近でも高さ7m、幹の回り70㎝のものが数本あって、茎の先に長さ2mもある羽状複葉の美しい葉を四方にひろげて葉冠をつくり、木性シダ特有の形態を示している。五島列島が北限であるヘゴの自生地として価値がある。