五島市下崎山町に、古くから伝わる民俗行事で、白浜神社の境内で宮相撲が奉納された後に、羽根つき、玉蹴り、綱引きが行われる。最後に大草履をかついで山城神社に奉納して終わる。その途中、見物の女性を次々と捕まえてはその上に乗せて何度も胴上げを行う。この一連の行事をヘトマトと呼ぶが、このように豊作、無病息災を祈願する小正月の年占(としうら)行事が混合している類例はきわめて珍しい。
なお、この行事は、昭和53(1978)年1月31日にヘトマトとして記録作成等の措置を構ずべき無形民俗文化財に国により選択されている。
大きな地図で見る