カラタチはミカン科の常緑低木で、枝が変化した鋭い丈夫なとげがある。垣根として植えたり、ミカンの台木に使われたりしてよく知られている。頓泊は福江島の西岸にあり、この海岸に近い粗林内に、クロイゲ・フヨウ・ヤナギイチゴ・クマノミズキ・フユザンショウ・ネズミモチなどに混じってカラタチが見られる。もともと中国産と考えられていたが、対馬や五島にまれに自生することがわかった。国内では希少なカラタチの自生地群落としての価値がある。 大きな地図で見る