奈良尾のヘゴの発見は昭和の初めで、学校から遠足に行った小学生が見つけて引率の教師に知らせたことによる。現在の指定地は奈良尾中学校長をしていた草野儀平氏が見つけた。昭和39年(1964)年には高さ3mのものをはじめ、若干の幼木も見られた。ヘゴは熱帯性のもので、フィリピン・台湾・沖縄から北上して五島列島までいたっている。五島は日本におけるヘゴ分布の北限の一つとして貴重である。現在、指定地のほかにも自生があり、また自生していた記録も残っている。 大きな地図で見る