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ファイル 明星院の木造阿弥陀如来立像

明星院の木造阿弥陀如来立像
有形文化財(県指定) 
よみがなみょうじょういんのもくぞうあみだにょらいりゅうぞう
指定年月日昭和52(1977)年7月29日
所在地五島市吉田町1905
所有者明星院

 平安後期~鎌倉時代まで阿弥陀信仰の広まりとともに、盛んに作られたいわゆる三尺阿弥陀像である。ほどよい丸みと高さの肉髻(にくけい)、小粒に揃った螺髪(らほつ)、そして頬もふっくらと整えられ、目鼻や唇の彫りも丁寧で、円満整美の藤原仏の典型をうかがわせる。両肩はなだらかな丸みをもって両腕につらなり、衣文の襞(ひだ)は浅くおだやかに流れる。檜材を用い、前後二材を合せて彫出し、頭部は三道の下でノミを入れて割り離し、割首柄差しとしている。背部の小穴から深く内刳(うちぐ)りされた体内に、部分的にではあるものの墨書銘が確認でき、正平13(1358)年、文明9(1477)年、天正9(1581)年の年紀や坊名等も墨書されている。将来、解体修理される折に全文解読できれば、来歴を確かめる資料も得られよう。当寺には白鳳期の金銅仏もあり、当木彫像がもたらされた時期も分からないが、平安木彫の優作も加えて、西海はるかな島嶼(とうしょ)の文化の厚みを物語っている。檜材。像高98.0㎝。
明星院は遣唐使として中国へ渡った空海が帰国時に立ち寄ったという寺伝をもち、江戸時代は五島藩主家代々の祈願寺として崇敬を集めた。

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