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ファイル 鷹島の管軍総把印

海底から蘇る元冠の遺物
鷹島の管軍総把印
有形文化財(県指定) 
よみがなたかしまのかんぐんそうはいん
指定年月日平成元(1989)年3月31日
所在地松浦市鷹島町神崎免146
所有者松浦市
最寄り駅開発総合センター前バス停下車 徒歩1分

 中国・元朝で用いられていた青銅印で、昭和49(1974)年に鷹島町の神崎(こうざき)海岸で迎国市氏が発見した。印台は6.5㎝四方、厚さ1.5cm。鈕(ちゅう)(つまみ)は高さ4.4cm、幅3.1~3.4cm、厚さ1.2~1.4cm。重量は726gである。印面には元朝の国字であるパスパ文字で「管軍総把印」と刻まれている。鈕の右側には漢字で、「□軍□把□」とわずかに判読でき、全体として印面同様、「管軍総把印」と記されていたらしい。鈕の左側には、「印」「至元十四年九月造」の字がみえる。至元14年は西暦1277年、元のフビライ治世下で、弘安の役(1281)の4年前にあたる。「総把」とは今日の中隊長程度の将校の意で、部下を統轄(管軍)する地位にあった者が、弘安の役の際に持込んだと思われる。管軍総把印は、従来2点発見されているが、わが国内では最初の発見例で、元寇関係資料として誠に貴重である。

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