平戸松浦家楽歳堂(らくさいどう)文庫の所蔵品で、平戸松浦家の命により寛永14(1637)年の島原の乱後、あまり隔りのない時期に描かれたものと考えられる。絵図は縦186cm、横195cmの紙本着彩図であり、原城内と幕府の布陣の模様並びに落城後籠城軍が処刑された模様を描き、それに島原の乱関係の記録によって短冊型の説明書が記入してある。絵図には火災にあって燃える町屋、原城の攻撃に参加したオランダ船、戦後竹矢来に乗せられたさらし首など詳細に描かれており、原城関係の貴重な資料である。
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