平戸藩に伝わる念仏踊りである。志々伎(しじき)神社の神田領民が豊年祈願の踊りとして神社仏閣に奉納したことに始まる。歴代藩主の保護を受け古式のまま現在に伝わる。
松浦(まつら)静山(せいざん)公の「甲子(かっし)夜話(やわ)(県指定有形文化財)」に「じゃんぐわら考」という一節があるが「じゃん」は鉦(かね)の音、「ぐわら」は小鼓のふちを打つ音と記述してある。毎年盆に踊手が短い帷子(かたびら)を着て、菅笠に紙花を飾り、円陣を作って鉦鼓に合わせて踊る。
なお、この行事は、昭和46(1971)年4月に記録作成等の措置を構ずべき無形民俗文化財に国により選択されている。
大きな地図で見る