美良島は、小値賀本島から約15kmの西方海上に位置する、東西及び南北約1kmの小島である。一時期人跡が及んでいたと伝えられるが、無人島となって数世紀以上が経過した現在では、ダルマギク群落、ハチジョウススキ・ハマトラノオ群落、ハイビャクシン群落など、極めて自然度の高い植生が島全体を覆っている。特にハイビャクシンは、世界における分布の南限地であり、絶滅の危険ありとされるヒゴタイやハマトラノオの生育が見られるなど、学術上価値が高い。また,県内では男女群島(福江市)と阿値賀島(平戸市)で生息するオオミズナギドリの生息が確認された。さらに、美良島は、小値賀火山群の西端の一部を形成するとともに、五島層群の砂岩を主とする地層が顕著であるなど、地質学的にも特徴を有している。指定面積69421平方メートル。
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