平戸旧城下町の北側、鶴ヶ峰(つるがみね)と呼ばれる山の中腹にある松浦史料博物館は、平戸松浦家37代詮(あきら)が明治26(1893)年に自邸として建設したものである。博物館の敷地は、宝永元(1704)年から享保3(1718)年に、藩の政庁兼藩主邸が置かれていた場所で、御舘(おたち)と呼ばれていた。
「閑雲亭」及び「閑雲亭待合」は、敷地西側に位置し、生垣で囲われた一画にある茶室建築で、海や城下町の眺望を楽しむように設計されている。
松浦史料博物館は、往時の様相を現在もよくとどめた貴重な建築物であり、当地の良好な景観を保つ重要な建造物である
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