島原半島のほぼ中央に位置し、山岳の中心をなす普賢(ふげん)岳・国見岳・妙見(みょうけん)岳はもとより、野岳・矢岳・高岩山・絹笠山をふくみ、古湯・新湯・小地獄の噴湯や地獄地帯、一切経の滝、白雲の池の風致をも指定地の中にとりこむ。さらに田代原の草原地帯と諏訪池の湖水を飛地として含める。植生帯としては、海抜1,000m付近を境に、それ以下の照葉樹林帯と以上の落葉樹林帯に区別される。
指定範囲には「普賢岳紅葉樹林」、「池の原ミヤマキリシマ群落」、「野岳イヌツゲ群落」、「原生沼沼野植物群落」、「地獄地帯シロドウダン群落」、「平成新山」の6つの国指定の天然記念物がある。これらの山岳美、渓谷美、湖水の風致、学術的価値を擁して、四季折々の変化に富む。
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