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ファイル 中野金物店主屋・防火壁

レンガ造イギリス積の防火壁が珍しい
中野金物店主屋・防火壁
登録有形文化財(国登録)
よみがななかのかなものてんしゅおく・ぼうかへき
指定年月日平成15(2003)年7月1日
所在地島原市上の町906
所有者個人
最寄り駅島原鉄道「島原」駅下車 徒歩5分
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 敷地は南北に往来する島原街道の西側に位置する。主屋は街道に東面して建ち、北側を上手とする。主屋主体部分は桁行3間(5.6m)、梁間5間(10m)、切妻造桟瓦葺き平入で、本二階建である。主屋正面に1間、背面に半間の下屋を下ろす。外壁は大壁造漆喰塗りである。
 主屋主体部分の間取りは、一階が上手裏の一部に床上部を配するほかは土間で、金物店舗として商品棚が並ぶ。二階は2室の座敷を整え裏側の座敷には床の間を南面させ、床脇に違い棚と仏壇を設ける。
 建築年代は明らかではないが、平入で大壁造の伝統的要素を残しながら、本二階建、レンガ造の防火壁など大正時代の要素をもっている。したがって大正時代初期と考えられる。
 中野家は昭和21(1946)年に金物店を開業した。主屋は現状より北側へ広い建物であったが平成2(1990)年に規模を縮小した。当家は本二階建としてつくられ、二階に仏聞を設ける。つし二階建が主流であった町屋の形式を破り、本二階建の町家を建てるようになるのは、島原においては大正時代からと考える。本二階建町家への移行を示す重要な建物である。また、主屋南面はレンガ造の防火壁(ウダツ)建て、これも当家の特徴といえる。

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