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ファイル 浄漸寺の銅造如来坐像

青銅製で、像高60㎝。朝鮮半島高麗時代(14世紀後半)の特徴を示している
浄漸寺の銅造如来坐像
有形文化財(県指定) 
よみがなじょうぜんじのどうぞうにょらいざぞう
指定年月日平成11(1999)年2月18日
所在地佐世保市上原町510
所有者浄漸寺
最寄り駅西肥バス「上原水源地」下車 徒歩15分

 医王寺浄漸寺(真言宗)の本尊。寺伝では薬師如来像。高さ60.0cm、幅42.4cm、奥行36.2cmの青銅製。昭和28(1953)年に盗難に遭い、両手と両耳の一部が欠損している。朝鮮半島・高麗時代末期(14世紀後半)に製作されたとみられるが、日本に渡来した経緯は明確ではない。平戸藩主・松浦鎮信(しげのぶ)(1549~1614)代には平戸の曹洞宗勝音寺の本尊であったが、同寺焼失後に関係が深かった早岐の浄漸寺に移されたという。狭い額に径1.6cmの半球形の白毫(びゃくごう)が取り付けられ、材質は琥珀と思われる。肉髻珠(にっけいしゅ)の造作や背部の切り込み窓等は高麗仏には類例が少ない。高麗仏として像容や鋳成に遜色なく、特徴ある面貌や造作など仏像彫刻としての美術的な価値も高い。また、17世紀初頭の平戸と朝鮮半島との交流を示唆し、この種の高麗金銅仏の鋳造技術や製作の地域性の研究上からも貴重な文化財である。

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