この社叢は、県北部の内陸に残る数少ないシイノキを主木とする自然林である。海抜350m前後の斜面にあり、面積は約1ha。スダジイ・イスノキ・タブノキ・ムクノキを主木とし、ヤブツバキ・ヒサカキ・シロダモ・イヌガシ・アオキなどの常緑樹、イヌビワ・エゴノキ・カナクギノキ・ゴンズイなどの落葉樹を伴う。林下にはアリドウシ・ヤブコウジ・ハナミョウガ・フユイチゴ・テイカカズラ・チヂミザサなどが生育する。ナガサキシダも、この社叢内に見つかっている。幹囲3.5mに及ぶイロハカエデの樹もある。社叢全体の自然度は高く、往時のこの内陸部の自然をよく伝えている。
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