普賢岳(標高1,359m)は、雲仙の主峰で、一帯は原始性の高い落葉広葉樹林におおわれ、11月初旬の紅葉期に美観を呈する。この樹林には、詳しくみるとニシキウツギ群落・ブナ群落・コハウチワカエデ群落が含まれていて、ハコウチワカエデ群落が最も広い面積を占め、また紅葉期に美しい。おもな樹種は、コハウチワカエデ・コミネカエデ・ウリハダカエデ・アズキナシ・ナナカマド・カナクギノキ・アオハダ・ヤマボウシ・ツリバナなどである。また各所にある安山岩の崖地の肩の部分には、常緑樹のヤマグルマが生育する。原始性の高い落葉広葉樹林であることは価値が高い。
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