長崎養生所(長崎大学医学部の前身)の第2代目教頭として文久2年(1862)に来日したオランダ人医師アントニウス・ボードインが、出島在住の弟で駐日オランダ領事であったアルベルト・ボードインと協力して日本滞在中に収集あるいは撮影した写真コレクション。長崎をはじめとする各地の風景や風俗、要人の肖像写真からなり、幕末から明治にかけての映像資料として文化史的・学術的な価値が認められる。登録基準の「文化史的意義を有するもの」および「学術的価値を有するもの」に該当する。
ボードイン収集紙焼付写真528点は、平成19年(2007)11月にアントニウス・ボードインのご子孫から長崎大学に譲渡され、現在同大学附属図書館に保管されている。貴重資料につき一般の閲覧は不可であるが、長崎大学付属図書館ホームページ「幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」より、電子画像を閲覧できる。
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