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ファイル 旧羅典神学校

○ド・ロ神父が設計した、神学校校舎
旧羅典神学校
重要文化財(国指定) 
よみがなきゅうらてんしんがっこう
指定年月日昭和47年(1972)5月15日
所在地長崎市南山手町5-3大浦天主堂敷地内
所有者カトリック長崎大司教区
最寄り駅路面電車・バス「大浦天主堂下」下車 徒歩4分

 明治6年(1873)、明治政府のキリスト教禁教令廃止を契機に、プチジャン神父が計画、ド・ロ神父が設計し、明治8年(1875)に竣工した。
 神学校は大浦天主堂の境内地内にあり、北斜面の中段から上段にかけて立地する。
 建物は地下1階、地上3階建てで、柱・梁・桁などの構造材を真壁風に露出し、柱間にはコンニャクレンガ(薄手の煉瓦)を積み上げ、表面を漆喰塗りとした木骨煉瓦造である。切妻造、桟瓦葺とし、梁間を狭めた中央部(3階)の屋根を高く載せて、南北面に下屋として片流れの屋根を設ける。各階の境目に小庇を廻す。
 平面は矩形で、1・2階の正面(南)側にべランダを設け、地階は梁間のほぼ半分の北側にのみ設ける。地階は桁行方向(東西方向)を二分して食堂と応接間、1・2階は東西方向の中廊下で南北に振り分けられた大小の部屋、3階は広い1室としている。
 小屋組は和小屋とする。天井は1・2階の各室内を漆喰塗りの平天井、2階べランダ・中廊下・階段室廻りをペンキ塗りの菱組格子、3階を化粧屋根裏とする。
 木造を骨格として煉瓦壁を充填する方法であるが、ド・ロ神父は建築技術の造詣が深く、その設計監督した建物は極めて堅牢そのものでこの建物も100余年経過しているが、なおその用に耐えている。
(「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」構成資産候補建造物調査報告書引用)


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