中の川内楠原の個人氏宅に隣接した町有の細道に沿って、延長およそ100m、高さ20~30mの急斜面にウラジロと混生した大群落である。カネコシダは、ウラジロ科ウラジロ属の植物で、正月に用いるウラジロに似ているが、葉の裏が白くないことなどが特徴。日本では、明治37年(1904)に佐賀県黒髪山で発見され、牧野富太郎が新種として、学名とカネコシダの和名を付けた。本県では千葉常三郎が昭和10年(1935)頃西彼町亀(かめ)岳(だけ)で小さい産地を発見、現在では西彼半島内に数か所産地が見つかっているが、ここは指定地(2,875㎡)も大きく、市が公有化し保護している。
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