山門
晧臺寺の表門で、中央の主門の両側に屋根を一段低くした小さな門を取り付け、一体化した形式に特徴がある。天保8(1837)年建築の寺伝があり建築当初の姿をよくとどめている。全体的に重厚で、細部の装飾を抑制した端正な造形が優れている。
仁王門
中門にあたる仁王門には一対の仁王像が置かれ、2階に1室を設けた楼門である。延宝8(1680)年創建と伝わるが度重なる修理にもかかわらず、創建当時の姿をとどめている。県内に残る社寺の門としては最古とみられている。
大仏殿
山門の奥に位置し、延宝5(1677)年鋳造の大仏安置のため、それまであった仮堂を建替え明和5(1768)年の建築と伝わる。一部近年の改変が見られるが全体的には『長崎古今集覧名勝図絵』にみえる姿とほぼ同じであり、建築当初の姿をよくとどめている。県内に類例のない大仏殿の遺構として貴重である。
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