1基は花十字紋INRI銘入り整形板状立碑で、ふくらみのある図柄の花十字紋は、県下の花十字紋の中でも特に美しいものである。INRIは「JesusNazarenus Rex Judaeorum(ユデアの王、ナザレのイエス)」の頭文字で、この銘があるのは極めて珍しい。他の1基は平(ひら)蓋(ふた)石(いし)型の自然石で、上部正面に「慶長十八年七月一日」の碑銘が刻まれ被葬者の没年と考えられる。その下方に「相川」の文字が見えるが削られたと考えられる。
西彼杵半島におけるキリシタン関係の実証資料として貴重なものである。
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