小野の六地蔵石幢群は、小野町の天満宮境内の4基、馬場性空寺谷の1基、赤崎町の1基からなる。天文年間(1532~1554)に建立されたもので、建立者の銘「悦岩宗喜」、「藤原尚信」などは、中世に諫早を治めていた西郷氏の領国経営にかかわる人物と思われる。形状は、宝珠、笠、龕(がん)、中台、上竿、下竿からなる重制で、佐賀型と言われるものである。これらの六地蔵石幢は県下でも古く、地域の人々の信仰に支えられ今日まで保存継承されてきたものであり、民俗文化財として貴重である 大きな地図で見る